あなたに合う血圧治療薬は?
医師が処方する医薬品は、あなたの根本的な健康の問題より異なることがあります。
高血圧のコントロールするには少なくとも毎日の1種類の薬剤を服用します。しかし、200種類以上もの薬の利用が可能です。
あなたの主治医は、どのようにあなたに合うお薬を決定するのでしょうか?
「薬効は個人で異なるためあなたに効くお薬が他の人には効かない可能性もあります。多くの場合、高血圧をコントロールするために複数の薬が必要であり、時間の経過とともに用量を調整する必要があるかもしれません。」
と、ハーバード大学の提携先であるマサチューセッツ総合病院のコリガン・ミネハンハートセンターの心臓病専門医、ランダル・ズスマン博士は述べました。
治療薬の調整
血圧をコントロールする最も一般的な薬物には、利尿薬、アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシン受容体遮断薬(ARB)、β遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬などがあります。
各薬剤は体内で異なった働きをしており、これらの薬剤の種類はさまざまです。
特定の医薬品の安全性と有効性は、他の健康の問題の影響を受ける可能性があります。
多くの場合、それはバランスを取る行為なのです。
例えば:
あなたが心臓に疾患を抱えている場合、利尿薬の服用が役に立ちます。
利尿薬は体内の液量を低下させますので、心疾患の人は心臓が血液を効果的に圧送しないために体液の蓄積(むくみ)を起こすことが多い場合に有効です。
しかし、高コレステロールまたは高トリグリセリドがある場合、利尿薬はこれらのレベルを増加させてしまうる可能性があります。
痛風がある場合は利尿薬により痛風発作が引き起こされるかもしれません。
ズスマン博士は、そのような場合、ACE阻害薬またはARBがより良い選択であるかもしれないと言います。
活動的な人にとっては、身体活動を損なう可能性がある利尿薬やベータ遮断薬とは対照的に、ACE阻害薬やARBが、より良い選択肢かもしれません。
しかし、動悸や不整脈がある場合は、ベータ遮断薬は良い選択です。
試行錯誤
ズスマン博士は、血圧が危険なほど高くない限り、少なくとも1ヶ月間は新薬や投薬量を変更しないことが重要だと述べています。
「最初の薬剤や最初の投薬量で効かない場合は、数週間は同じ薬を高用量にすることができます。最初の薬の最大推奨量または許容量に達したら、別の薬を追加するかもしれませんが、血圧目標に達しない場合、別の種類の薬が追加されることがあります。すぐに副作用が出た場合は、全く異なる薬を試すことになるかもしれません。副作用がより高用量でのみ発症する場合、用量を減らして新たに別の薬を追加する可能性があります。」とズスマン博士は言います。
また、どの薬を服用するかに関わらず、ライフスタイルも治療に影響することを忘れないでください。
「食生活、体重管理、運動、塩分摂取量の重要性を認識する必要があります。」とズスマン博士は言います。
「ライフスタイルの変更を守らないと、投薬のメリットが無効になってしまい、その結果として、より多くの投薬が必要になるかもしれません。」