いくつかの州でメラノーマの発生率が上昇

メラノーマ(黒色腫)の発生率と死亡率は、あなたが住んでいる国によって異なりますが、新しい調査によると、2003年から2013年の間に中西部および南部に住む米国人は、黒色腫の発症率と皮膚癌に関連した死亡率の両方が上昇する傾向があったことを研究者らが見出しました。

「北東部、特にニューイングランド州では、州のほとんどで死亡率と発生率の両方が低下した唯一の地域です。」とコロラド大学医学部デンバー退役軍人医療センターのロバート・デラヴェル博士は述べています。
この発見をレビューした1人の皮膚癌専門家は、この研究が日光に対する安全性についての教育の必要性を強調したと述べました。

「医学界としては、日常的な行動の重要性や、皮膚科医による理想的な年1回の皮膚癌スクリーニングの重要性について、国民、特に特定の地域で教育することに取り組んでいます。」とドリス博士は語りました。
ドリス博士はニューヨークのレノックス・ヒル病院の皮膚科医です。

この調査において、デラヴェル博士のチームは、米国疾病対策予防センターにある2003年と2013年の地域データを比較しました。
研究者らは、多くの米国の州でメラノーマの死亡率が上昇していることを発見しました。死亡率は、2003年から2013年の間のデータでは48州のうち21州で増加し、23州で減少しました。また、4つの州では変化はありませんでした。 メラノーマの新たな症例に関しては、ほとんどの州が10年間の研究期間中に増加を示しました。

2003年から2013年のデータを持つ49州のうち38州で症例の増加が報告され、症例数が減少したとの結果が示されたのは、わずか11州でした。
部分的に、州間での発症率の違いは、住民の人口統計に依存している、と研究者らは述べています。

ニューイングランド州ののメラノーマ財団である「Practice Safe Skin」の主導する公共教育キャンペーンにより、黒色腫の発生率を大幅に削減する可能性があると、デラヴェル博士のチームは述べています。
このプログラムは、ボストンの公共およびレクリエーション分野において、薬剤師による日焼け止めの推奨を支援し、それは他のニューイングランド州の都市も含めて拡大しました。

「このような取り組みは人々を教育し、メラノーマの継続的な増加を抑制する可能性があります。」と博士は付け加えました。  

「早期診断では、治癒率を98％まで高めることができます。より新しい、強力な「生物学的」療法は、進行した病気を治療することができます。」と彼女は指摘しています。
「メラノーマを予防し、早期に発見し治療することを常に目標に置くことです。」と博士は述べました。

この研究は12月28日にJAMA Dermatology誌にオンラインで公開されました。

（記事元）https://consumer.healthday.com/cancer-information-5/skin-cancer-news-108/melanoma-rates-rise-in-some...