いじめはうつ病のリスクを高める
親がソーシャルメディアでの子供の活動を監視するのにはもう一つの理由があります。
研究者らは、いじめにあっている10代の若者が睡眠不足やうつ病の増加に苦しむ可能性が高いことを見出しました。
ニューヨークのバッファロー大学の研究チームは、オンラインで積極的に関与し、
「睡眠衛生」が不十分である子供たちへの関心を高めるように求めました。
「インターネットとソーシャルメディアでのサイバー被害は、友達からのいじめの被害の独特の形態であり、
デジタルネイティブの10代の若者の間では新たなメンタルヘルスへの懸念となっています。」
と研究著者で、バッファロー大学看護学部の学生であるミソル・クォン氏は述べました。
「これらの関連性を理解することは、うつ病の兆候や症状を示す虐待された子供たちに、
睡眠衛生教育とリスク予防および、介入を行う必要性を示すものです。」
医療誌『Sleep』に掲載されたこの調査結果は、睡眠の質、サイバー攻撃性、および800人以上の青少年の
うつ病に関するデータの分析から得られたものです。
研究者らは、この研究はサイバー被害と睡眠の質との関係を探求した数少ない取り組みの1つであると述べました。
ソーシャルメディアと睡眠と精神面の健康
米国青年保健局は、10代の若者が鬱病の症状と睡眠パターンの変化を経験すると、過敏性が増したり、怒りっぽくなったり、
ひきこもりになる可能性があると述べました。
米国の10代のほぼ3分の1がそのような状態に直面していると推定されています。
サイバーいじめは、若いアメリカ人の精神的な問題の一因となっている可能性があります。
クォン氏によると、米国の高校生の15%近くがネットいじめの被害にあっていると報告しており、
それが、場合によっては学校の成績が下がったり、人間関係が悪くなったり、自殺に繋がったりしています。
最新の研究での発見を強調し、研究者たちは研究コミュニティと臨床医に、睡眠の質や若者のうつ病のリスクを増大させる可能性のある、
他の危険因子を理解し、目標とすることを試みるように求めました。
クォン氏は、6月上旬にテキサス州サンアントニオで開催される『SLEEP 2019年』の年次総会で、この研究を発表します。
【以下のウェブサイトより引用】