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JapanRx / いびきなどの睡眠中の呼吸障害は老化を早める可能性

いびきなどの睡眠中の呼吸障害は老化を早める可能性

夜中のいびきは最も迷惑なものの一つではないでしょうか。
いびきをかくのは父親や兄弟、友達、もしくは自分自身かもしれません。
しかし、いびきを防ぐ理由は騒音以外にも存在します。

睡眠ジャーナルに掲載された新しい研究では、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠呼吸障害は、老化を早める可能性があることが示されています。
いびきは、健康障害の一般的な警告サインです。

睡眠呼吸障害は、血中酸素飽和度の低下と短時間の覚醒により、睡眠中の呼吸の異常として現れる症状です。
アメリカでは、およそ3,000万人の成人が睡眠時無呼吸症候群を患っていると推定されています。

この研究では、睡眠呼吸障害は人の身体を実年齢よりも215日分早く老化させることが示されています。
また睡眠障害は、321日分の加齢の加速とも関連していました。

「人の生物学的年齢は、生活年齢(歴年齢)とはことなる可能性があります。」と、この研究を主導し、ブリガム・アンド・ウィメンズ病院とハーバード公衆衛生大学院で博士研究員を務めるXiaoyu Li氏は述べています。
「私たちの研究データは、睡眠呼吸障害を未治療のままでいると健康への悪影響があることを裏付ける生理学的な証拠を示しています。」


- 睡眠障害と加齢の調査
この研究で、研究者らは622人の成人の健康状態を分析しました。
研究チームは、被験者の血液DNAのメチル化をと睡眠について調べました。

結果、女性は睡眠呼吸障害と関連した生物学的老化を経験する傾向が、男性よりも高いことが示されました。
しかし研究者らは、この分野に焦点を当てたさらなる研究が必要であると考えています。

「女性は一般的に睡眠呼吸障害と関連した健康リスクが低いとされていますが、調査結果では、生物学的感受性の増加が示されました。」とLi氏は述べています。

研究者らは、こうしたエピジェネティクスによる老化の促進を防ぐための治療方法を模索するため、新たな研究の実施を検討しています。

睡眠呼吸障害は一般的に未診断、未治療のまま放置されているのが現状です。
しかしLi氏は、睡眠呼吸障害が加齢に与える影響を理解することで、新しいアンチエイジング処置や長寿の促進につながり得ると述べています。

この研究チームは、2019年6月12日にアメリカのサンアントニオで行われる、Associated Professional Sleep Societiesの第33回年次総会である睡眠学会(SLEEP)にてこの調査結果を発表する予定です。

出典:2019年6月10日更新 Medical Daily 『Snoring, Breathing Problems During Sleep May Make People Age Faster』(2019年6月11日に利用)
https://www.medicaldaily.com/snoring-breathing-problems-during-sleep-may-make-people-age-faster-436445