うつ病は動脈狭窄からの回復を妨げるかもしれない
2020年8月17日 - 新しい研究によると末梢動脈疾患(PAD)とうつ病の両方がある人はうつ病のない人よりも回復が悪いようです。
これは特に女性に当てはまると研究者らは述べました。
「これは、特別な治療を受けている患者の間でさえ、抑うつ症状がどのようにPAD回復を複雑にする可能性があるのかを示した最初の研究です。」
と上級著者のキム・スモルデレン氏は述べました。
彼女は、コネチカット州ニューヘブンにあるエール大学医学部の血管医学転帰研究プログラムの共同ディレクターです。
PADは、脚、胃、腕、頭にある末梢動脈の狭窄です。
それは患者の心臓病による死亡や病気のリスクを高めます。
この疾患は歩行中に激しい痛みを引き起こす可能性があり、運動性、機能、全体的な健康状態および生活の質に影響を与える可能性があります。
1年間、研究者らは米国、オランダ、オーストラリアの血管治療院でPADの治療を受けていた1,200人以上の患者を追跡しました。
研究グループの中で、女性の21%と男性の13%が抑うつ症状があると述べました。
その報告によると、それらの患者はそのような症状を報告しなかった患者よりも、健康状態が悪かったのです。
新しいPAD診断またはPAD症状の悪化を伴う女性の5人に1人は、1年後に臨床的に関連するうつ病症状を示し、それは男性の約2倍でした。
研究者らによると、女性たちは健康状態も悪化しており、部分的には抑うつ症状のためであると説明されています。
研究の第一著者で、エール大学医学部の臨床研究員であるクラット・ウル・アイン・ジェラニ博士によると、PAD治療の主な目標は、患者の健康状態と生活の質を改善することです。そして抑うつ症状を認識または治療しないことは、最適な回復を実現することを妨げる可能性があります。
スモルデレン氏はさらに次のように付け加えました。
「PADは脚とそれに対応する痛みの治療以上のものです。患者中心のケアを提供するためには、患者全体の意識が必要です。」
このレポートは、8月12日、米国心臓協会誌(Journal of the American Heart Association)のオンライン版で公開されました。
【以下のリンクより引用】
Depression May Hinder Recovery From Narrowed Arteries
Healthday