めまいを前庭リハビリテーションで治療する
一般医として、めまいなどの前庭症状のある患者に頻繁に遭遇します。
ほとんどの患者は紹介を必要とせず、診断は主に病歴と身体診察に基づいており、医師にによって効果的な治療を行うことができます。
驚いたことに、一般医である同僚の多くは、前庭症状に対してはあまり関心を持たず、前庭リハビリテーションとエプレイ法といった2つの大変効果的な前庭症状の治療方法については無視されることがよくあります。
以前の研究では、前庭リハビリテーションは、有効性が実証されているにもかかわらず、それを使用するのは一般開業医の10%未満であることが示されています。
有効性が確立されている別の前庭治療であるエプリー法でさえ、一般医が使用するのは40%程度です。
これらの治療法について一般医へ教育を行うことはエプリー法の採用を増やすのに十分であるかもしれませんが、前庭リハビリテーションには、その治療を行うためのよりアクセスしやすい方法も必要とします。
したがって、サザンプトン大学は、独自のインターネットベースによる前庭リハビリテーション介入を開発しました。
この支持のないオンラインでの介入はすべての患者に適しているとは限らないため、オランダの一般診療においての、理学療法サポートの有無の両方でオンライン前庭リハビリテーションについて調査しました。
私たちの試験に参加する患者の熱意は心強いものでした。
理学療法士はまた、ほとんどの参加者が日々の運動をどれほど熱心に行っているかについて教えてくれました。
これにより、これらの患者は一般診療でより注意を払う必要があるという印象が強まりました。
私たちの試験は、理学療法のサポートの有無にかかわらず、オンラインの前庭リハビリテーションが一般診療で前庭症状を軽減できることを示しました。
参加者の何人かは、とても長期間、前庭症状があり、そのような簡単な運動が彼らを助けることができることにどれほど驚いたかということを話してくれました。
直観的に、難しい問題には難しい解決策が必要です。
科学的証拠にもかかわらず、おそらく前庭リハビリテーション(およびエプリー法)の見かけの単純さが採用の低さと関連しているのです。
対照的に、ベタヒスチンなどの抗めまい薬は、一般診療で適応外に多く処方されます。
めまいは困難な場合がありますが、適切な治療を提供することは非常にやりがいがあります。
前庭リハビリテーションは、長年にわたって存在していた前庭症状を改善することができ、エプリー法の成功により、良性発作性頭位めまいの患者をほぼ瞬時に「治す」ことができます。
前庭症状を治療する方法は容易に入手できるので一般医の手にも届きやすいと思います。
【以下のリンクより引用】
Treat dizziness and vertigo with vestibular rehabilitation
the bmjopinion