アクエスティブ社、EUでのALS治療薬としてのリルゾール経口フィルム製剤を販売契約
アメリカのアクエスティブ・セラピュ―ティクス(Aquestive Therapeutics)社は、欧州連合(EU)における筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療薬としてリルゾールの経口フィルム製剤の研究について、ザンボンファーマ社に開発および商品化ライセンスを付与しました。
契約の条件に基づき、ザンボン(Zambon)社はEUでの新しい製剤の規制承認とマーケティングを担当し、アクエスティブ社は製品の製造を担当します。
ザンボン社は、特定のマイルストーン払い、および治療の純売上に対するロイヤルティと同様に、商業化の権利について非公開の金額をアクエスティブ社に支払います。
「私たちは、欧州連合で“ルリゾールオーラルフィルム”を開発および商品化するためにザンボン社とのコラボレーションを発表できることを嬉しく思います。」
とアクエスティブ社のCEOであるキースJ.ケンダル氏は、プレスリリースで述べています。
「アクエスティブ社とのこの協力のおかげで、ザンボン社は中枢神経系領域へコミットメントする稀用薬品として患者を具体的に支援する新しい製剤でポートフォリオを充実させることで更に強化します。ザンボンは最も必要とされる革新的な医療品と最新の治療方法を通じて、人々の生活の質の向上に取り組んでいきます。」
とザンボン社のCEOであるロベルト・タシオーネ氏は述べました。
リルゾール経口フィルム製剤は、水を必要とせずに舌の上に置くだけで溶解するストリップで構成されています。
アクエスティブ社のテクノロジーを使用して、浸透促進剤、安定剤、ポリマーブレンドを組み合わせたもので、口の内側全体に確実に薬剤を送達します。
リルゾール経口フィルム製剤は、嚥下困難なALS患者による薬物の摂取を促進するために設計されました。
米国食品医薬品局(FDA)は、現在、Exservanというブランド名で、リルゾール口腔内溶解フィルムの新薬の適用を検討しています。
「承認された場合、経口投与された剤形を介してリルゾールは、従来は薬の飲み込みや投与が困難であったALSと診断された患者のケアに前向きな変化をもたらす可能性があると信じています。」
以前の患者研究では、リルゾールの経口フィルムは1日2回安全に摂取することができ、カプセル製剤のリルテック(Rilutek)と同等の薬物動態プロファイル(体内での吸収性、有効性、送達性、代謝、そして排出)があることが示されました。
リルゾールは、ALSの治療が承認された最初の治療薬でした。
それはベンゾチアゾールと呼ばれる薬物のクラスに属し、神経細胞を損傷する可能性のある体によって生成される天然物質の活性を変化させることで作用します。
ALSでは、治療により症状の進行が遅くなり、生存期間が延長されます。
この製剤は現在、リルテックのブランド名で錠剤として、およびTiglutikのブランド名で経口液剤として、2つの処方が承認されています。
【以下のリンクより引用】
Aquestive Licenses ALS Therapy Riluzole Oral Film to Zambon in the European Union
ALS NEWS TODAY