アストラゼネカ社、ボランティアの病気によりCOVID-19ワクチン試験を一時停止
有名なCOVID-19ワクチン試験の一つが、一時停止ボタンを押しました。
昨日、医療分野に特化したニュースサイトであるSTATが、速報を出しました。
イギリスおよびスウェーデンの製薬会社であるアストラゼネカ社は声明で、イギリスのオックスフォード大学と提携してワクチンを開発していたものの、試験参加者の一人が病気を発症したことが試験中断の引き金になったと述べています。
「試験で原因不明の可能性がある病気が発生した場合は必ず、このような対応を取る必要があります。」と、同社は書いています。
中止措置が取られたからといって、アストラゼネカ社のCOVID-19ワクチンであるAZD1222に、必ずしも問題があるという訳ではありません。
「大規模な臨床試験では、病気は偶然に起こることがあり、これは個別に調査しなければなりません。」と、同社は説明しています。
このワクチンは、第三相試験と呼ばれる、試験の最終段階に到達した候補ワクチン9つの内の1つでした。
アストラゼネカ社のワクチンは、有望な候補と見なされていました。
今年の5月に、政府機関であるBARDA(アメリカ生物医学先端研究開発局)は、同社のワクチン3億回分に相当する、12億ドルを支払うことに合意しています。
ちょうど今週、アストラゼネカ社は、ワクチンを急いで市場に出さないことを誓約するその他大手製薬会社に加わっていました。
同社はツイートで、次のように述べています。
「我々は毎日科学者を追跡し、患者に対する安全かつ効果的な治療法を模索しています。」
アストラゼネカ社の最高経営責任者であるパスカル・ソリオ氏は、同試験は独立した専門家による委員会によって検討された後に再開されるだろうと説明しています。
「このワクチンを、パンデミック中は無益で、できるだけ早く、広範囲に、公平に提供するための取り組みを継続できるよう、試験の再開時期については、同委員会の指導を受ける予定です。」
今年の初めに、同社はランセットで発表された過去の研究結果を共有しています。
この研究参加者からは、注射部位の圧痛や痛みの他、ワクチンを接種した翌週に様々な範囲の疲労、頭痛、筋肉痛が出たことが報告されています。
副作用があったにもかかわらず、この記事では、ボランティアが抗体応答を獲得するという研究目標を達成し、深刻な副作用はなかったとの報告がされています。
この新しい病気については、試験を再開する前に十分に調査する必要がありますが、現時点でがアストラゼネカ社のワクチンに勝算がない訳ではありません。
第三相試験を実施中のワクチンは他にも8つあり、これよりもさらに多くのワクチンが、第一、第二相試験の段階にあります。
この数が2021年までにワクチンを完成させるために十分であるかどうかは、いまだに不明です。
出典 2020年9月9日更新 Medical Daily『AstraZeneca Pauses COVID-19 Vaccine Trial Due to Volunteer's Illness』 (2020年9月10日に利用)
https://www.medicaldaily.com/astrazeneca-covid-vaccine-trial-hold-455830
昨日、医療分野に特化したニュースサイトであるSTATが、速報を出しました。
イギリスおよびスウェーデンの製薬会社であるアストラゼネカ社は声明で、イギリスのオックスフォード大学と提携してワクチンを開発していたものの、試験参加者の一人が病気を発症したことが試験中断の引き金になったと述べています。
「試験で原因不明の可能性がある病気が発生した場合は必ず、このような対応を取る必要があります。」と、同社は書いています。
中止措置が取られたからといって、アストラゼネカ社のCOVID-19ワクチンであるAZD1222に、必ずしも問題があるという訳ではありません。
「大規模な臨床試験では、病気は偶然に起こることがあり、これは個別に調査しなければなりません。」と、同社は説明しています。
このワクチンは、第三相試験と呼ばれる、試験の最終段階に到達した候補ワクチン9つの内の1つでした。
アストラゼネカ社のワクチンは、有望な候補と見なされていました。
今年の5月に、政府機関であるBARDA(アメリカ生物医学先端研究開発局)は、同社のワクチン3億回分に相当する、12億ドルを支払うことに合意しています。
ちょうど今週、アストラゼネカ社は、ワクチンを急いで市場に出さないことを誓約するその他大手製薬会社に加わっていました。
同社はツイートで、次のように述べています。
「我々は毎日科学者を追跡し、患者に対する安全かつ効果的な治療法を模索しています。」
アストラゼネカ社の最高経営責任者であるパスカル・ソリオ氏は、同試験は独立した専門家による委員会によって検討された後に再開されるだろうと説明しています。
「このワクチンを、パンデミック中は無益で、できるだけ早く、広範囲に、公平に提供するための取り組みを継続できるよう、試験の再開時期については、同委員会の指導を受ける予定です。」
今年の初めに、同社はランセットで発表された過去の研究結果を共有しています。
この研究参加者からは、注射部位の圧痛や痛みの他、ワクチンを接種した翌週に様々な範囲の疲労、頭痛、筋肉痛が出たことが報告されています。
副作用があったにもかかわらず、この記事では、ボランティアが抗体応答を獲得するという研究目標を達成し、深刻な副作用はなかったとの報告がされています。
この新しい病気については、試験を再開する前に十分に調査する必要がありますが、現時点でがアストラゼネカ社のワクチンに勝算がない訳ではありません。
第三相試験を実施中のワクチンは他にも8つあり、これよりもさらに多くのワクチンが、第一、第二相試験の段階にあります。
この数が2021年までにワクチンを完成させるために十分であるかどうかは、いまだに不明です。
出典 2020年9月9日更新 Medical Daily『AstraZeneca Pauses COVID-19 Vaccine Trial Due to Volunteer's Illness』 (2020年9月10日に利用)
https://www.medicaldaily.com/astrazeneca-covid-vaccine-trial-hold-455830