アストラゼネカ社のコロナウイルスワクチンが、米国で第3相試験を開始した3番目のワクチンに

アストラゼネカ社のコロナウイルスワクチンの第3相試験が始動

英国の製薬会社、アストラゼネカ社は、米国で実験的なコロナウイルスワクチンの第3相試験を開始したことを発表しました。これにより、Covid-19予防ワクチンの後期試験を開始した3番目の企業となりました。このワクチンは、オックスフォード大学と共同で開発されており、米国連邦政府の支援を受けています。既に第3相試験を実施しているのは、モデルナ社とファイザー社/バイオエヌテック社です。

オックスフォード大学との共同開発の試み

アストラゼネカ社のワクチン、AZD1222は、オックスフォード大学と共同で開発され、弱体化されたチンパンジーに感染する風邪ウイルスと、Covid-19に免疫応答を誘発させるウイルスのタンパク質を組み合わせたものです。同社は、数十億回分のワクチンを生産し、承認され次第ワクチンが広く公平に行きわたるようにする予定だと述べています。

世界的なワクチン供給の展望

アストラゼネカ社は、科学と安全への取り組みを強調し、ワクチンが世界の規制当局によって設定された厳しい要件を満たしていると述べています。同社はまた、「最近ロシア、韓国、日本、中国、ラテンアメリカ、ブラジルでの供給が発表され、世界で30億回のワクチンが生産できる能力が整いました。」と述べ、世界中でのワクチンの生産と供給に向けての取り組みを強化しています。

出典 2020年9月1日更新 CNN health『AstraZeneca's coronavirus vaccine becomes third to begin Phase three trials in the United States』（2020年9月2日に利用）
https://edition.cnn.com/2020/08/31/health/astrazeneca-vaccine-phase-3-trial/index.html