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アメリカでの肥満の蔓延はそれに関連したがんの可能性を増す

2019年8月14日(HealthDay News)- 21世紀になってからアメリカの肥満率は急上昇しています。

そして今、新しい研究では、国民のウエストラインが拡大するにつれて、肥満と長く関連してきた癌がこれまで以上に、中年期の人々が疾患していることを示しています。

この発見は、2000年から2016年の間に診断された600万人を超える白人、黒人、およびヒスパニック系国民のがん患者に関するデータのレビューに基づいています。

 

結論としては、すべての人種の50歳から64歳までの男女において、若年者や高齢者と比較して、過去と比べて、肥満関連のがんを発症するリスクが高くなりました。

 

なぜなのでしょうか。

「がんは電灯をつるためのスイッチではありません。」

と、オハイオ州・クリーブランドにある、ケースウェスタンリザーブ大学医学部総合がんセンターの教授である研究著者のネイサン・バーガー博士は言います。

「突然変異からがんと診断されるまではプロセスに10年から20年かかります。」

それは、おおよそ、肥満である若い人が中年に達するまでの時間です。

「そして、多くのタイプの癌にとって、そのプロセスは肥満によって確実に加速されます。」「基本的に、私たちが考えていることは、過去には60代または70代で癌を発症したであろう人々が、現在は、50代および60代で癌を発症しているということです。」

 

8月14日にJAMA Network Openのオンラインで報告された中で、バーガー博士と彼の研究グループは、1988年から2016年の間にアメリカの肥満率が急上昇したことを指摘しました。

米国疾病対策予防センターの数字を引用し、研究チームは、その間、20歳から39歳の肥満率が2倍以上に増加したことに注目しました。

彼らはまた、40歳から59歳までの肥満率は約28%から43%に跳ね上がり、60歳以上では24%から41%に増加したことを報告しました。

また、別の2014年のCDC分析では、診断されたすべてのがんの40%が、太りすぎまたは肥満に関連していることがわかりました。

その結果にアメリカ臨床腫瘍学会の会長であるハワード・バリス博士を驚きません。

 「肥満と癌の関係は長年にわたって語られてきました。」と彼は言います。

おそらく慢性炎症と喫煙や飲酒などの要因によって引き起こされる可能性があります。これらの要因は肥満と密接に関連しています。

肥満はまた、エストロゲン産生の増加とともにインスリンおよびインスリン成長因子産生の増加につながり、どちらも癌のリスクを増加させる可能性があるとブリス博士は説明しました。

肥満に関連するがんには、乳がん、卵巣がん、甲状腺がんなどのホルモン性のがんがあります。

 「しかし、肥満は胆嚢がんなどの消化器系のがん、肝臓がん、胃がん、結腸直腸がんとも関連していることが判明しています。」

とこの研究には関係していないバリス博士は言います。

彼はまた、腎臓がんをさらに別の肥満関連疾患として挙げました。

この研究で、バーガー博士と彼の研究チームは、肥満に関連していないがんも含めて、すべての肥満に関連したがんの傾向の変化について追跡しました。

研究期間中、肥満に関連した癌の割合は50歳から〜64歳の間で劇的に急増し、白人女性の25%からヒスパニック系の男性では200%近くまで上昇しました。

しかし、これらの増加率は20歳と49歳ではそれほど上昇せず、65歳以上の高齢者では実際には低下しました。

この研究の著者は、がん検診の改善が早期発見率につながった可能性があることを認めました。

そして、彼らは、喫煙、貧困、がんの家族歴など調査しなかったいくつかの要因が、がんの傾向に影響を与えた可能性があることに注目しています。

最後に、研究チームは、中年層では肥満に関連した癌が益々増えると結論付けました。

 

研究著者のシラン・コロキアン博士は、次のように述べています。

「重要なことは、癌はある日突然発生しないということです。肥満は絶え間ない炎症状態です。そして、若い人の間での肥満の蔓延が今後何十年も続いた後に一般的な発癌が若い年齢層へシフトしているという事実が今発生していると思われます。」

「それは、最も生産的な年齢の最中にいる人々に癌の発生が益々多くなっていることを意味し、それは人々の生活と社会全体に影響を与えます。」

コロキアン博士は、総合がんセンターの准教授です。

「そのため私は確実に肥満を抑制する努力をずっと継続するべきだと思います。」

「しかし、今や若い年齢でがんを発症する可能性があることを確認することも重要です。若い人での癌の発見が遅れるためそれは重要です。

したがって、もし癌と思われる症状で医師の診察を受ける場合、医師は、若すぎるから癌になるはずはないと言って退けるべきではありません。」とコロキアン博士は付け加えました。

 

【以下のウェブサイトより引用】

America's Obesity Epidemic May Mean Some Cancers Are Striking Sooner

Healty Day