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アメリカの妊婦は平均的に栄養不良である可能性

(ロイターヘルス) - 新しい研究では、アメリカでは多くの妊婦が、特定の重要な栄養素を十分に摂取できておらず、
逆に他の栄養素は摂取過剰となっている可能性を示しています。  

研究者らは、1,000人以上の妊娠中の女性を対象とした研究に基づいて、サプリメントを使用しても、多くの女性がマグネシウム、ビタミンD、
ビタミンE、および鉄分の摂取が不十分であると推定しています。

それとは対照的に、ほとんどの女性はナトリウムを摂取しすぎていて、また、葉酸や鉄分を過剰に摂取している人も多いようだと、
月刊オープンアクセス医学誌である『JAMA Network Open』で報告しています。

アメリカ・パーデュー大学の栄養科学准教授であるリーガン・ベイリー氏は、次のように述べています。
「食事療法について心配のある妊婦は、栄養士か資格のあるヘルスケア専門家へ相談すべきです。」

アメリカの女性の栄養状態を詳しく調べるために、ベイリー氏らは国民健康栄養調査(NHANES)に目を向けました。

彼らは、2001年から2014年の間に妊娠した1,003人の女性から収集されたデータに焦点を当てました。
これらの女性は食事とサプリメントの使用状況にについて尋ねられていました。

調査の回答に基づいて、研究者らは、女性の48%がマグネシウムが少なく、46%がビタミンDが少なく、43%がビタミンE、そして36%が鉄分が
少ないと推定しました。

摂取不足と回答されたの割合が少なかったのは、ビタミンA(16%)、葉酸(16%)、カルシウム(13%)、ビタミンC(12%)などの他の栄養素でした。

95%というほとんどすべての女性が、ナトリウムを過剰摂取していましたが、一部の人々は葉酸(33%)、鉄分(28%)、カルシウム(3%)
および亜鉛(7%)で健康的なレベルの割合を超えていました。
69.8%の女性がサプリメントを摂取しており、研究者らは、これが重要な栄養素を推奨される摂取量に達するためには必要だったと
述べています。

それでも、一部の女性においては、サプリメントの使用が健康的である以上に栄養過剰になってしまう原因であるかもしれないと
ベイリー氏は述べました。

ノースウェスタン大学メディカルスクールの予防医学教授で栄養学のチーフを務めるリンダ・ヴァン・ホーン博士は、次のように述べています。

「研究の欠点は、研究者が女性の血中の栄養素の実際のレベルを測定していないことです。
それでも、『妊娠中の女性が何を食べているのかを知り、一般的な栄養状態を把握する必要がある』ため、この調査結果は重要です。 」

「結果は衝撃的なものではありません。アメリカ人は一般的に推奨されているものを食べておらず、
これらの女性たちは妊娠前のこれらの女性たちはアメリカでの典型的な食事パターンに従っていました。」

ピッツバーグ大学医学部で産科婦人科生殖科学の助教授であるマイサ・フェガリ博士は、この研究は、研究者が新しいガイドラインを作成するのを助けるのと同時に、サプリメントメーカーがアメリカの女性により適した妊婦向けに摂取が勧められるビタミン剤を作り出すことに
一役買うかもしれないと述べました。

「この研究は、妊婦の栄養状態にはかなりの多様性があることを示唆しています。」
とフェガリ博士は述べました。

「また、妊婦の約30%がサプリメントを使用していないことを示しています。ほとんどの場合、それは妊婦向けのビタミン剤です。
そして70%がサプリメントを使用しているにもかかわらず、妊娠中の女性にはまだかなりの数の栄養素が足りていません。」  

【以下のウェブサイトより引用】
https://www.reuters.com/article/us-health-pregnancy-diet/average-pregnant-woman-in-u-s-may-have-poor...