アメリカ人の3分の1以上が閉塞性睡眠時無呼吸である可能性
(ロイターヘルス) - 6月9日に『SLEEP 2019』誌で発表された、アメリカ・テキサス州サンアントニオで開催された関連プロフェッショナル睡眠協会の年次総会の
疫学研究のレビューによると、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)はアメリカ大陸全体の成人の37%もの人が疾患している可能性があります。
カリフォルニア州サンディエゴにある医療用呼吸装置メーカー、ResMedのアダム・ベンジャフィールド博士は、このレビューに驚きはありませんでした。
彼はOSAの危険因子である肥満率の上昇と、アメリカ睡眠医学アカデミー(AASM)のスコア規則の最近の変化について指摘しました。
「この研究は広く認識されていない可能性のある病気が実は多くの人々に影響していること強調し、そしてこれらの患者を診断し治療するために、
新しい技術と効率的な臨床経路を活用する必要性があることを伝えています。」
OSAの有病率は決定的に評価されてはおらず、この研究は公表されたデータからの知見をまとめた最初の試みであるかもしれません。
ベンジャフィールド博士と彼の研究グループは、既存の研究の著者らにインタビューを行い、
疫学的研究を行っていないアメリカ大陸の国々をマッチングするアルゴリズムを作成しました。
『AASM 2012』の基準に基づき、「やや保守的なアプローチ」を使用し、チームは、アメリカ40カ国で1億7000万人の成人がOSAに罹患している可能性があると推定しました。
西半球の8,100万人もの成人が中等度から重度のOSAを患っている可能性があり、それは成人人口の18%近くを占めています。
そして、OSAの診断数が最も多いのは、アメリカ、ブラジル、コロンビアです。
この研究に関与していないミシガン州デトロイトのウェイン州立大学のジェームズ・ローリー博士は、次のように述べています。
「多くの国でOSAの罹患率が知られていないため、これは重要な研究です。」
「OSAの有病率を決定するには、その国を代表する大きな集団においての睡眠試験の実施が必要です。これは、時間と労力がかかり、
病気の有病率を正確に推定することを妨げる可能性があります。」
調査結果は、世界的なデータのサブセットに基づいており、それは約10億人、または調査人口の7人に1人がOSAを発症していることを示しています。
これらの結果は、2018年の米国胸部学会の年次総会で発表されました。
「日中の過度の眠気や心血管疾患を含む、OSAに関連した併存疾患の罹患率が高いことを考えると、この研究はOSAがアメリカ大陸全体で重大な公衆衛生上の負担となっていることを示しています。
肥満と心血管の健康に焦点を当てたヘルスケアプログラムを計画する際には、医師や医療関係の主導者たちはデータを考慮に入れる必要があるでしょう。」
とローリー博士は述べました。
【以下のウェブサイトより引用】