アモキシシリンの使用は下痢や鵞口瘡に関係
使用の一般的な利点と懸念
アモキシシリンは、呼吸器感染症などの治療に広く使用される抗生物質ですが、その使用は下痢や鵞口瘡(カンジダ症)といった副作用を引き起こす可能性があります。呼吸器感染治療において抗生物質を使用することは、患者の症状を改善する一方で、抗生物質耐性の拡大という懸念も同時に引き起こします。医師はこれらのリスクを考慮して慎重に薬を処方する必要があります。マダニ等も話題になっているいま、抗生物質についておさらいしておきましょう。
研究の詳細と結果
カナダ医師会ジャーナルに掲載された研究では、アモキシシリンとアモキシシリン-クラブラン酸の使用に関連した副作用を調査するための比較試験が行われました。実験は合計で45回行われ、そのうち27回はアモキシシリン、17回はアモキシシリン-クラブラン酸、1回は両方の薬を使用しました。被験者は合計で10,519人であり、このうち4,280人がアモキシシリンを服用し、1,005人がアモキシシリン-クラブラン酸を服用し、5,234人がプラセボを服用しました。
副作用の発現率の違い
アモキシシリンを服用した被験者のうち、プラセボを服用した被験者と比較して、下痢の発症率が2倍であることが示されました。一方、アモキシシリン-クラブラン酸を服用した被験者では、下痢の発症率が約3倍に上昇しました。これらの結果は、アモキシシリンの使用に関連した有害性の可能性を示唆しています。ただし、有害性の根拠についてはさらなる研究が必要とされています。
【参照記事】
http://www.medicalnewstoday.com/articles/285562.php
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