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アルコールはPTSDを克服する障害になる可能性がある

 飲酒は痛みを緩和するとも言われていますが、アルコールは実際には悲惨な記憶に対処することをより困難にする可能性があります。

 アルコールは、マウスの恐怖関連の情緒的記憶を強化したと、最近の、ジョンズ・ホプキンス・メディスン・ジャーナル(Translational Psychiatry)に掲載された研究でわかり、外傷後ストレス障害に苦しんでいる人々へ潜在的に影響することがわかりました。
「もしあなたが事故や事件などの生存者/被害者としてPTSDに苦しんでいるのであれば、この研究は、アルコールが、より快適に恐怖を感じない生活へと導くあなたの能力を妨げる可能性があることを意味します。」
と共同研究者のノーマン・ハウギー博士はデイリー・ニュースに語りました。

「もしあなたがPTSDに対処するための治療を受けようとしているなら、それを有効にするにはアルコールを控えることが重要です。」

PTSDをモデル化するために、研究者らはマウスを声調と電気ショックの組み合わせにさらした「恐怖訓練」を行いました。 翌日、1匹のマウスに水を与え他のマウスには20%のエタノールと混合した水を与えました。 その後、研究者はその後、ショックを起こさずに音を鳴らすことによって、ネズミの陰性反応を解消させようと試みました。
最終的には、一日早くエタノールを与えたマウスは、水しか与えられなかったマウスよりも恐怖で「凍りつく」可能性が高いことがわかりました。


「治療日の前夜に酔っていたら、翌日の治療の有効性を妨げる可能性があります。」とハウギー博士は説明します。 さらなる害獣研究では、恐怖を体験した直後に投与されたペランパネルと呼ばれる抗てんかん薬は、脱感作セッション(または精神療法)が外傷記憶の上書きをより有効にすることを発見しました。
「単独療法よりもはるかに強力で持続的な効果が得られると我々は考えています。」とハウギー博士は、ヒトでの試行においてもペランパネルまたは類似の薬物を使用すると述べました。 

彼がこの論文を手掛けていたときハウギー博士は自宅の外で予期せぬ出来事に遭遇しました。PTSDに苦しんでいた元海兵隊員が、最近、父親が死去したことに悲しんでいました。
男性の息からアルコール臭を感じたハウギー博士は、彼に、治療を受けている間は飲酒を控えるべきだとアドバイスしました。
 ハウギー博士は、「PTSDについての論文を書いている間に、PTSDに苦しんでいる人が身近に現れたことはありませんでした。」と語りました。
「これはなぜ我々がこの研究をやっているのか、初心に立ち戻る出来事でした。」


(記事元)http://www.nydailynews.com/life-style/health/alcohol-hurt-chances-overcoming-ptsd-study-article-1.29...