イベルメクチン外用薬の研究が酒さにおいての腸内菌共生バランス失調を解明

酒さにおける皮膚マイクロバイオーム異常とイベルメクチン治療効果の新たな発見

イベルメクチン局所薬はニキビダニを減少させる

欧州皮膚科学会・性病学会（EADV）2023年大会で発表された研究によると、イベルメクチン局所薬は酒さ患者の皮膚におけるニキビダニ密度を顕著に減少させることが明らかになりました。

皮膚マイクロバイオーム異常が酒さの発症に関与

イベルメクチン治療によってニキビダニが減少しても、皮膚マイクロバイオームは正常化せず、炎症性病変も完全に改善されないことが示唆されました。

酒さ患者の皮膚マイクロバイオームの特徴

• アクネ菌の減少
• ブドウ球菌の増加
• スノッドグラッセラ・アルヴィの消失
• インターロイキン 17 経路の下方制御

今後の研究課題

• 酒さ病変と健康な皮膚のマイクロバイオーム比較
• ニキビダニ枯渇によるスノッドグラッセラ・アルヴィの消失メカニズム
• 酒さにおける皮膚マイクロバイオーム異常の治療法開発

結論

イベルメクチン局所薬は酒さ治療に有効ですが、根本的な治療法開発には、皮膚マイクロバイオーム異常の解明が重要です。

関連キーワード

酒さ

イベルメクチン

ニキビダニ

皮膚マイクロバイオーム

炎症

抗生物質

治療

研究

【以下のリンクより引用】

Topical Ivermectin Study Sheds Light on Dysbiosis in Rosacea

当社関連商品カテゴリー：皮膚／外皮用薬