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インスリンと甲状腺がんに関連が?

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甲状腺乳頭がんは、女性に多く、20代の人にもしばしば発症します。甲状腺にできるがんの中では死亡につながることが比較的少ないと言われていますが、甲状腺の周りにある神経や食道に影響して症状を現すこともあります。韓国の研究班が、甲状腺乳頭がんの背景を調べ、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが多い人などで甲状腺乳頭がんが多かったことを報告しました。

*韓国の女性1,272人を調査
研究班は、甲状腺乳頭がんがある女性735人と、甲状腺乳頭がんがない女性537人を対象として、血液中のインスリンの量、インスリンを受け取る側の細胞が血糖値を下げるよう働く反応の障害(インスリン抵抗性)を調べました。

*インスリン、グルコース、インスリン抵抗性と関連あり

インスリン、グルコース、HOMA-IRの最も高い四分位群では、それぞれ最も低い四分位群と比べて甲状腺乳頭がんの罹患率の多変量調整オッズ比は2.88、9.32、4.07(すべてP<0.001)だった。
インスリンが多い、血糖値が高い、インスリン抵抗性が高い人で、甲状腺乳頭がんが多くなっていました。
研究班は「韓国の女性において、高インスリン血症および/またはインスリン抵抗性は甲状腺乳頭がんの発症と関連しているかもしれない。」と結論しています。

この結果の解釈としてはインスリン抵抗性などが原因で甲状腺乳頭がんが増えるとも、甲状腺乳頭がんが原因でインスリン抵抗性が起こるとも、あるいは別の未知の原因がインスリンと甲状腺乳頭がんの両方に影響しているとも考えられます。それぞれに対する治療の影響も気になります。この関連を簡単には説明しにくいかもしれませんが、そのぶんさまざまな要因について考えさせるきっかけになるかもしれません。
記事元: http://medley.life/news/item/559625