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インスリン抵抗性を改善させる方法

Q.
インスリン抵抗性は、どうしたら改善させることができますか?

 
<ロバート・J・ヘダヤ医師(精神科医)の回答>
A.
早期に発見し治療すれば、90%以上患者がインスリン抵抗性を改善することができます。
また、インスリン抵抗性が改善されると、健康状態にも明らかな改善がみられます。
根本的な問題を確認するためには、診断を受け、インスリン抵抗性や糖尿病を促進する重層的な要因を特定し、対処する必要があります。
要因には、以下のようなものがあります。

1.    コルチゾール
コルチゾール値が高すぎる(不安障害や気分障害、精神病があると起こりやすい)と、インスリンの急上昇や、食欲増加を引き起こします。
コルチゾールは、サプリメントや薬の他、心理療法(例:バイオフィードバック、特定の療法、ボディーワークなど)によって比較的簡単に低下させることができます。


2.    女性および男性ホルモン
テストステロン値が低いと徐脂肪体重が低下し(これにより代謝率も低下する)、エネルギーや活力が減少します。
エストロゲン値が高い(例:強力な経口避妊薬などにより)場合も、体重増加を引き起こすことがあります。


3.    ストレス
多くの人が、疲れや怒り、いらつき、退屈、孤独があると、食べすぎてしまいます。
物を食べる前に空腹感に意識を向けることで、時間の経過と共に、ストレスによって無意識に食べ物を摂取してしまう習慣を減らすことができます。
毎日の記録を付ける(食べた物、食べた時間、食べ過ぎた状況)ことで、必ず意識を高めることができます。


4.    ライフスタイル
十分な睡眠(ほとんどの人にとっては、7~9時間)をとり、週4~5回適度な運動を行うことで、疲れたときに高度加工食品を食べ過ぎる傾向が減少します。


5.    炎症や毒素
感染による炎症や周りの環境にある毒素によって、レプチンと呼ばれるホルモンが異常な値まで上昇することがあるために、体重増加につながる可能性があります。
アフリカンマンゴーは、上昇したレプチン値を低下させることで、食欲の減少や減量に効果があることが示されています。


6.    栄養不足(例:クロムやバナジウム、チアミン)
体の炭水化物処理に問題が生じることがあります。


7.    カロリー制限
減量プログラムの中で一番大変なのはカロリーの減少です。
しかし、上記の方法を実践したり、サポートグループ(例:ウェイトウォッチャーズ、オーバーイーターズ・アノニマス、フードアディクション・アノニマス)に参加することで、達成することができるでしょう。

出典 Sharecare『How can I reverse insulin resistance?』(2019年12月31日に利用)
https://www.sharecare.com/health/type-2-diabetes/how-can-reverse-insulin-resistance