インドで新たな糖尿病治療薬の副作用、患者の間に波紋が広がる。
ムンバイ:史上初めての抗糖尿病薬(SGLT-2阻害剤)の使用に伴う副作用が、インドから報告されています。
抗糖尿病治療の新しいクラスを処方された3人の患者に、ケトン血と呼ばれる、身体が高レベルの血液酸(ケトン)を作り出す特定の合併症が報告されています。これにより入院が必要な場合があります。
こういった症例は、2015年5月からこの新薬を使用している500人の患者の観察をしてきたデリーにあるフォルティスCDOC病院によって報告されています。
彼らのうち、3人の患者が薬を服用し数週間以内に、これらの副作用を報告したと医師は述べています。
ベーリンガーインゲルハイム社のジャディアンス、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のインボカーナ、アストラゼネカ社のフォシーガなどは、糖尿病患者の10人に1人に処方され、人気が高まっています。
抗糖尿病薬は、ほぼ7000万人の糖尿病患者を持つこの国では、最も急成長している治療法の一つです。
今までに3件の副作用の報告があったものの、医師は、受領した薬物モニタリングシステムが不良であった可能性もあり、恐らく追加例があるだろうと述べています。
それは遠大な意味を持つ可能性があるので問題は統計学の観点から見るべきではなく、血液/尿中のケトンの上昇を加えることを真剣に考えるべきだと述べました。
世界的には、このクラスの薬剤についての副作用は300以上報告されており、米国食品医薬品局(FDA)レギュレータは製薬会社に対して、
血液中の酸が過多となるリスク、そして、深刻な尿路感染症のリスクの両方の症状により、1週間程度の入院が必要となる可能性があるとの警告を薬品のラベルに追加するように指導しています。
レギュレータ本部では安全性の問題を評価し、そして、これらの薬(SGLT2阻害剤)について市販後調査を行ようメーカーへ求めています。
the Journal of Diabetes USという雑誌に報告された副作用では、これらの新規の薬物を使用する場合は、この重篤な合併症に対して継続的な警戒が必要とされているとしています。
「長年糖尿病を患っている、インスリンの予備が乏しい患者にこれらの薬剤を使用する場合は、注意が必要になることがあります。具体的には、インスリンの高用量で、しかも長期間、糖尿病を患っている場合、最初は、慎重に監視下での治療を行う必要があると報告には追記されています。
フォルティスCDOC病院の理事であるアヌープ ミスラ博士は、「これらの複数の利点を持つ強力な薬では、特に心筋梗塞などに注意して治療される必要があります。」と述べています。
(記事リンク)
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