イーライリリーとベーリンガーが心臓発作の患者でジャディアンスを試験
デューククリニカルリサーチインスティテュート(DCRI)と共同で実施される『EMPACT-MI』と呼ばれる新しい試験では、糖尿病のある人とない人の心臓発作を治療および予防するための選択として、ジャディアンス(エンパグリフロジン)をテストしています。
ドイツの株式非公開企業であるベーリンガーインゲルハイム社と米国を拠点とするイーライリリー社(NYSE:LLY)は、DCRIと協力してこのプログラムに取り組んでいます。
この試験の主要評価項目は、心不全による全死因死亡と入院に対するジャーディアンスの影響を評価することです。
これは、SGLT2阻害剤クラスでは、最近、心臓発作を起こした人の生存と疾患の進行に対する影響の可能性をテストした最初の試験になります。
試験の担当責任者である、ハべド・バトラー氏は、次のように述べています。
「EMPACT-MI試験をリードして、エンパグリフロジンが急性心筋梗塞の人々の転帰と生活を改善するための、新しい標準治療選択薬になるかどうかを確認できたことを嬉しく思います。」
糖尿病での共同研究開発
イーライリリー社とベーリンガー社は、会社が2011年に発売したジャディアンス(Jardiance)を中心に、糖尿病薬の開発におけるパートナーシップとしては、非常に成功しこれに投資を続けています。
ごく最近、両社は、米国で糖尿病の成人の血糖値を下げるための新しい糖尿病の3剤配合薬Trijardy(エンパグリフロジン/リナグリプチン/メトホルミン)の米国での承認を確保しました。
戦略の重要な部分は、糖尿病の心血管転帰を改善するための選択薬の開発に投資することでした。
製薬会社はSGLT2阻害剤がこれらの患者の転帰を改善する可能性を認識しているため、これは幅広い関心が高まっている治療方法です。
英国の製薬会社アストラゼネカ社(LSE:AZN)は、2型糖尿病(T2D)の有無にかかわらず、駆出率が低下した心不全患者(HFrEF)へのフォシーガ(Farxiga, 一般名ダパグリフロジン)について米国の承認を得ました。
全体として、糖尿病治療薬の世界市場は、2026年までに800億ドルに達すると予測されており、年平均成長率は6.1%です。
【以下のリンクより引用】
Lilly and Boehringer to test Jardiance for heart attack patients
the pharma letter