ウォーキングは心の健康への最善の近道
2022年4月10日(ヘルスディニュース)- 世知辛い世の中に気分が落ち込んだのなら、散歩に出かけて幸せな気分になって下さい。
アメリカ心臓協会(AHA)によると、身体活動は、心臓病や脳卒中のリスクを減らしながら、ストレスを管理し、気分を高めるための最良の方法の1つです。
AHA(アメリカ心臓協会)は、毎週少なくとも150分、または週に5日、1日約30分程度の中程度から強度の有酸素運動を推奨しています。
そして、利益を得るためにその時間を継続させなければいけないということはありません。
「ウォーキングは健康と心の持ち方を改善するための優れた方法であり、それを行うのに高価なスポーツ用品はそれほど必要ありません。良い靴を履いて水筒を用意すれば準備は完了です。」
とAHAの元会長であり、レキシントンにあるケンタッキー大学公衆衛生学部の学部長であるドナ・アーネット博士は述べました。
アーネット博士はAHAのニュースリリースの中で次のように述べています。
「どれだけ速く歩いたり、どれだけ長く歩いてもかまいません。重要なことは動くことなのです。」
「運動プログラムのひとつとして歩数を数える必要はありません。目的地から少し離れた場所に駐車したり、余分な家事や庭仕事をしたり、犬の散歩をしたりするなど、日常においての活動を増やすことで、歩数を増やして健康を増進することができます。」
この研究は、2021年のAHA会議で発表され、JAMA Network Openのオンラインで公開されました。
研究者たちは、短いスパートでより多くの歩数を踏んだ人々は、たとえ長く途切れることのないトレーニングをしていなくても、長生きしていることを発見しました。
このメリットは1日約4,500歩で横ばいになりました。
毎日あまり歩かない場合と比較して、歩数を1,000歩ずつ増やすと、研究期間中の死亡が28%減少しました。
1日に2,000回以上の中断のない歩数をとった人は、その間に死亡が32%減少しました。
歩数が最も少ない人と比較して、毎日最も多く歩いた中年の人では、糖尿病のリスクが43%低く、高血圧のリスクが31%低いと研究者らは報告しました。
調査対象の女性の場合、歩数が最も多かった女性は、歩行が最も少なかった女性と比較して、肥満になる可能性が61%低くなりました。
1,000歩の間隔が増えるごとに、女性の肥満のリスクは13%低くなりました。
1日に少なくとも7,000歩を歩いた人は、そうでなかった人と比較して、研究期間中に死亡するリスクが50%から70%低くなりました。
10,000歩以上歩くことはさらに良く、黒人と白人の中年男性と女性の間であらゆる原因による早死のリスクを下げました。
緑の多い地域で屋外にいることも健康上の利点があるかもしれませんが、自宅、ジム、またはショッピングセンターなどの屋内も含み、どこでも歩くことはすべて利点となるとアーネット博士は述べました。
「残念ながら、多くの人は安全なウォーキングトレイルがあり緑の多い場所にすぐにはいけません。」
と彼女は言い、AHAは、徒歩、自転車、車椅子の使用を組み合わせた交通手段の選択と同様、人々がたやすく安全な場所で歩いたり、運動したり、遊んだりできるようにするために方針の変更を提唱していると付け加えました。
「人々が日常生活のあらゆる面で運動がしやすくなるほど、私たちすべての人が健康的で長生きする可能性が高くなります。」
とアーネット博士は述べました。
【以下のリンクより引用】
Walking: Your Best Step to a Healthier Heart
Healthday
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