オミクロン株の新しい亜種BA.2についてこれまでにわかっていること
深刻な急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)で、懸念されるオミクロン変異株は、2021年後半に出現して以来、急速に広がりました。
現在、2021年後半に最初に特定されたBA.2として知られるオミクロン株の亜種はその急速な広がりがニュースの見出しを賑わせています。
オミクロン株は同系統亜種であるBA.2に変異
オミクロン株には約60個の突然変異がありますが、この同系統亜種では85個の突然変異があると考えられています。
世界保健機関(WHO)は週末に、この系統は元のオミクロン株とは、宿主細胞の侵入を媒介するスパイクタンパク質である『SARS-CoV-2タンパク質』の変異を含めた、いくつかの変異が異なると述べました。
この変異亜種は、PCR検査でオミクロン株に見えないようにさせる変異種であるのために『ステルスバリアント(stealth variant)』とも呼ばれています。
「BA.1とBA.2は約20個の突然変異がかけ離れています。興味深いことに、2つのオミクロン亜系統は数か月前に、互いに分裂し、互いに派生していません。どちらも元来のSARS-CoV-2株と比較してほぼ同等の変異があります。」
と、UCL遺伝学研究所(the UCL Genetics Institute)の所長である、フランソワ・バロウ教授は述べました。
BA.2は、米国、英国、インド、オーストラリア、ノルウェーを含む40か国以上に広がっています。
ノルウェーでは、現在、オミクロン株症例の半分を占めています。
BA.2がノルウェーでこれほど急速に広がった理由は現在不明です。
これが公衆衛生にとって何を意味するか
現在の報告では、新しい系統の症状を元のオミクロン株の症状に例えています。
喉の痛み、頭痛、吐き気などです。
病気の重症度に違いはないと考えられており、症状が軽いことを示すものさえあります。
科学者たちは現在、以前のオミクロン感染がBA.2に対する防御をもたらすことを理解しており、すでに開発されたワクチンが、オミクロン変異亜種に対して有効であると期待しています。
それにもかかわらず、WHOは、BA.2の免疫回避特性を理解することを最優先しています。
さらに別のオミクロン変異亜種であるBA.3が報告されたことで、新しいSARS-CoV-2株の出現を追跡し、それらが公衆衛生に及ぼす影響を理解することがますます重要になっています。
【以下のリンクより引用】
The new Omicron subvariant BA.2: what we know so far
News Medical Net
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