オメガ3サプリメントは、前立腺がんのリスクを増加させず心臓の健康を継続的に保護
オメガ-3の錠剤は服用すべきでしょうか?それか、アメリカ心臓協会が推奨しているように、オメガ3が豊富な魚を1週間に2回食べてみてはどうでしょうか。
栄養と健康に関する宣伝に従うのもちょっと恥ずかしく思うかもしれません。
アメリカ・ソルトレイクシティにあるインターマウンテンヘルスケアハートインスティテュート(the Intermountain Healthcare Heart Institute)の研究者は、特に前立腺がんのリスクと心臓の健康に関して、この人気のあるサプリメントの潜在的な利点とリスクの研究を続けています。
インターマウンテンの研究チームは、2019年11月17日にフィラデルフィアで開催された2019 アメリカ心臓協会科学セッション(2019 American Heart Association Scientific Sessions)でオメガ3に関する2つの新しい研究を発表しました。
ある研究において、インターマウンテンの研究チームは、Intermountain INSPIRE Registryから、前立腺がんを発症した87人の患者を特定しました。
これらの患者については、2つの一般的なオメガ3脂肪酸であるドコサヘキサエン酸(DHA)およびエイコサペンタエン酸(EPA)の血漿レベルについても検査されました。
149人の男性の対照群と比較した場合で、研究者らは、オメガ3のレベルがより高いほど前立腺癌リスクの上昇がないということの関連を発見しました。
インターマウンテンヘルスケアハートインスティテュートの研究者、そして、医師助手であるベト・T・ル氏は、オメガ-3血漿レベルがより高いことと公表以来議論されてきた前立腺癌の発生との関連の可能性を示唆する、国立癌研究所のジャーナルからの2013年の論文の発見に照らして、彼らがこの研究に着手したと述べました。
2019アメリカ心臓協会の科学セッションで発表された2番目の研究では、インターマウンテンの研究者は、冠動脈造影(心臓の動脈を流れる血液の流れを示す検査)を受けている894人の患者について調べました。
これらの患者は心臓発作や冠動脈疾患の既往歴はありませんでしたが、最初の血管造影では、患者の約40%に重度の疾患があり約10%が肝動脈三枝病変があったとル氏は述べました。
研究者らはまた、患者の血漿中のDHAやEPAを含むオメガ3代謝物レベルを測定しました。
その後、これらの患者を追跡して、その後の心臓発作、脳卒中、心不全、または死亡した患者について確認を行いました。
研究者たちは、最初の血管造影図で重篤な疾患があるかどうかに関係なく、オメガ3代謝物の割合が高い患者ほど、追跡調査による副作用のリスクが低いことを発見しました。
「この研究は重要です。なぜなら、オメガ3はすでに病気を発症した患者にどのように役立つかと、その生存率への影響が、診断される最初の血管造影に到達する前(心臓発作を起こしているか、心臓病があることを知る前に悪化した場合)と、その後でどのように役立っているのかを見ることができたからです。」とル氏は述べました。
「血漿オメガ3レベルの上昇と最初の血管造影での重度の心臓病の所見との関連性は、オメガ3は効果がないという警告となるかもしれませんが、彼らは医者の診断を受けてからも生きたのです。」とル氏は付け加えました。
「そして、より高いレベルのオメガ3とその後の生存率との間に関連性が見られたのです。」
【以下のリンクより引用】
Omega-3 supplement continues to protect heart health without increasing prostate cancer risk
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