オンダンセトロン治療によるロタウイルス感染症状の軽減 - ランダム化され二重盲検下で実施されたプラセボ対照試験
背景
ロタウイルスおよびノロウイルスは、重度の下痢や嘔吐の他、深刻な脱水症状や死に繋がりかねない症状を伴う急性胃腸炎を引き起こします。この無作為に二重盲検下で実施されたプラセボ対照試験は、セロトニン受容体作動薬であるオンダンセトロンが、ロタウイルスやノロウイルスによる嘔吐や下痢を減弱し、経口補水を促進することで、治癒を速め、入院必要性を低下させることができるかを調査する目的で行われました。
方法
急性胃腸炎を患う計104名の6カ月から16歳の小児が被験者となり、内52名がオンダンセトロン、残りの52名がプラセボの単体経口投与群へと、ランダムに割り振られました。その後、薬剤投与後24時間の下痢と嘔吐の発症数と、その後の症状の発生日数が併せて報告されました。排泄物内の病原体はリアルタイムPCR法によって検査されました。試験結果を元に、ロタウイルス陽性の小児およびノロウイルス陽性の小児に対する分析がされました。
結果
経口オンダンセトロンを1回投与することにより、ロタウイルスの臨床症状発現期間 (p = 0.014)が減少し、中央値は2日間となりました。更にオンダンセトロンは下痢の発生を減少させ、これは治療前に3日以上に渡り病状が続いていたが小児において最も顕著(p = 0.028)な結果となりました。
結論
ロタウイルスおよびノロウイルスは、重度の下痢や嘔吐の他、深刻な脱水症状や死に繋がりかねない症状を伴う急性胃腸炎を引き起こします。この無作為に二重盲検下で実施されたプラセボ対照試験は、セロトニン受容体作動薬であるオンダンセトロンが、ロタウイルスやノロウイルスによる嘔吐や下痢を減弱し、経口補水を促進することで、治癒を速め、入院必要性を低下させることができるかを調査する目的で行われました。
方法
急性胃腸炎を患う計104名の6カ月から16歳の小児が被験者となり、内52名がオンダンセトロン、残りの52名がプラセボの単体経口投与群へと、ランダムに割り振られました。その後、薬剤投与後24時間の下痢と嘔吐の発症数と、その後の症状の発生日数が併せて報告されました。排泄物内の病原体はリアルタイムPCR法によって検査されました。試験結果を元に、ロタウイルス陽性の小児およびノロウイルス陽性の小児に対する分析がされました。
結果
経口オンダンセトロンを1回投与することにより、ロタウイルスの臨床症状発現期間 (p = 0.014)が減少し、中央値は2日間となりました。更にオンダンセトロンは下痢の発生を減少させ、これは治療前に3日以上に渡り病状が続いていたが小児において最も顕著(p = 0.028)な結果となりました。
結論
オンダンセトロンは、ロタウイルス性胃腸炎を患う小児に対して有効な治療法である可能性があります。
PLOS ONE Publications, 2017年10月27日
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0186824
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0186824