カフェインに咳止め薬成分・・・一般に輸血に含まれるもの
2019年11月26日(HealthDay News)- 輸血を受けた場合、純粋な血液には、カフェイン、咳止め薬成分、抗不安薬成分など、更に別の何かが含まれている可能性が高いと新しい研究では示されています。
オレゴン州立大学(OSU)の研究者は、複数のドナーからプールされた18群のヒト血清についてすべての群でカフェインが陽性であると分析しました。
さらに、13群には抗不安薬アルプラゾラム(ザナックス)が含まれ、8群には市販の咳抑制剤デキストロメトルファンが含まれていました。
「現代社会についての解説となるかもしれませんが「汚染」という観点ではカフェインは患者にとって大きな心配ではありません。」
と、OSU薬学部の博士課程に在籍するチェン・ルイ氏は述べています。
「しかし、そこで確認された他の薬の成分は患者にとって問題になる可能性があります。また、きれいな血液サンプルを入手するのが難しいため、この種の研究をしている私たちにも問題を引き起こす可能性があります。」
この研究は最近Journal of Pharmaceutical and Biomedical Analysis誌のオンライン版で公開されました。
アメリカ人がカフェインをどれだけ愛しているのかを示すとともに、この研究結果は血液が汚染されている可能性を強調していますが、また、研究で使用される血液は必ずしも純粋ではないことを示唆しています。
研究者たちは、さまざまな薬物が体内でどのように相互作用するかを研究するための新しい方法を検証しているときに、これを発見しました。
研究著者のリチャード・ファン・ブレーメン氏は、供給業者と血液銀行の包括的な調査を行わなければ、問題がどれほど広まっているのかについては、推測することしかできないと述べました。
彼はアメリカ・オレゴン州コーバリスにあるOSUのライナスポーリング研究所(Linus Pauling Institute)の所長です。
「考慮すべきもう1つのことは、薬物相互作用分析を行っているときに、たまたま探していた薬物を見つけたことです。」とヴァン・ブレーメン氏は述べました。
この研究で分析された血液の1群は、有効期限が近づいている血液銀行の在庫を取得できるさまざまな生物医学研究材料の供給業者からのものでした。
【以下のリンクより引用】
Caffeine, Cough Medicines: What's in the Average Blood Transfusion
Health Day