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カンシノ社製COVID-19ワクチン候補の試験がロシアで開始

モスクワ:ロシアのペトロバックス社は、同国内で中国のカンシノ・バイオロジクス(康希諾生物)のCOVID-19候補ワクチンの後期試験を開始しました。
これは、中国の製薬会社が規制当局の承認に向けて、海外での試験を強化していることを示しています。

Ad5-nCoVワクチンは、初期および中期試験の後、すでに中国軍による使用が承認されており、さらに後期試験の実施がメキシコとサウジアラビアで予定されています。

カンシノ社は先月、サウジアラビア、ロシア、ブラジル、チリで、後期(第3相)試験を開始する機会について協議中であると述べていると、中国の国家メディアは日曜日(8月16日)、国の知的財産規制当局からの文書を引用して報じました。

これは、外国企業が開発した候補ワクチンの試験がロシアで実施される最初の試みであり、ロシアはモスクワのガマレヤ研究所によって開発された国内ワクチンの大量生産を開始する準備をしています。

ロシアの製薬会社ペトロバックス社は、土曜日の声明でカンシノ社の試験を実施していることについて認めました。

このワクチンが同国で承認された場合、ワクチンはロシア市場だけでなく独立国家共同体の国々に供給する計画をもとに、モスクワ地域の施設でワクチンを生産するだろうと述べました。
詳細は明らかにされていません。

カンシノ社の他、シノバク・バイオテク社や中国医薬集団総公司(サイノファーム)を含むその他企業は、中国は新しいCOVID-19症例数が減ったことで第3相試験に適さなくなったため、海外で候補ワクチンの試験を実施しています。

公的使用のためのワクチン配布を許可する規制当局の承認には、一般的に第3相試験を完了する必要があります。

ロシアによるカンシノ社候補ワクチン第3相試験の登録は、Ad5-nCoVの安全性と有効性を検査するために8つの医療機関から625人の参加者を募集すると予想され、金曜日に開始しています。

ロイター通信が連絡を試みたところ、カンシノ社は情報は機密事項であるとして、ロシアのでの試験に関する詳細は明らかにしませんでした。

ロシアは、2カ月以下の期間で人体試験を行った後、COVID-19ワクチンの公的使用について規制当局の承認を得た最初の国でした。
同ワクチンは、アデノウイルスを使用してコロナウイルスからヒト細胞に抗原を運びます。
これは、Ad5-nCoVと同様のアプローチです。

先月、ロシアのバイオテクノロジーグループであるバイオカド社(Biocad)は、ロシアのベクター州のウイルス学研究所が開発しているCOVID-19候補ワクチンの中国での生産について話し合っていると述べました。

ロシアの症例数は927,745件となり、世界で4番目に高い感染数を誇っています。

出典 2020年8月19日更新 CNA News『Testing of CanSino's COVID-19 candidate vaccine begins in Russia』(2020年8月20日に利用)
https://www.channelnewsasia.com/news/world/testing-of-cansino-s-covid-19-candidate-vaccine-begins-in...