グルコサミン-関節痛のサプリメントが心臓を助ける
2019年5月14日(HealthDay News) - グルコサミンは関節炎による関節の痛みを和らげるために長い間使用されてきました。
しかし新しい研究では、その抗炎症特性が心臓病のリスクを下げるかもしれないことを示唆しています。
この調査結果は、英国で466,000人以上の男女を対象としたライフスタイルについての調査結果です。
2006年から2010年の間に最初に世論調査が行われましたが、心臓病と診断された人はいませんでした。
5人に1人がグルコサミンを服用していたと述べています。
7年間の平均追跡期間の後、サプリメントを服用した場合で全体的に心臓病のリスクが15%低くなりました。
因果関係は証明されていませんが、グルコサミンはまた、冠状動脈性心臓病、脳卒中、および、または心臓病に関連した死亡が9%~22%程度
低下したことに関連していました。
「グルコサミンはアミノ糖であり、軟骨に見られる天然の化合物です。これは関節をクッション状にする強靭な組織です。」
と研究著者である ルー・チー博士は説明しました。
彼は、アメリカ、ルイジアナ州ニューオーリンズにあるテュレーン大学 の肥満リサーチセンターの所長です。
「私の知る限りでは、人々は主にサプリメントを通してグルコサミンを摂取しており、食事を通しては大量に摂取していません。」
彼のチームの調査結果に関して、チー博士はその関連性について、「中程度だが重要」と説明しました。
「私は少し驚いていますが、それほど大きな驚きではありません。グルコサミンは心臓血管系疾患の危険因子である炎症に対して、
保護効果がある可能性があることが、ヒトまたは動物による以前の研究で示されているためです。」
チー博士は続けて次のように述べました。
「さらに、グルコサミンの使用は低炭水化物食の効果を模倣する可能性があり、CVD(心血管疾患)リスクの低下に関連しています。」
しかし勧告をする前にはもっと証拠が必要だと、博士は注意を促しました。
米国およびオーストラリアでは、グルコサミンは処方箋なしで、また、処方薬または市販薬を管理するような種類の、
規制上の監視および保護なしで栄養補助食品として販売されています。
新しい調査では、回答者は食事、薬の使用、アルコール習慣、喫煙状況など、さまざまなライフスタイルの選択に関する情報を提供するよう求められました。
その中には、年齢、性別、人種、世帯収入も含まれていました。
グルコサミンと心臓病リスクの低下との関連は、そのような要因すべてを考慮した後でさえも、続いていると研究著者らは述べました。
この調査結果は5月14日にブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)のオンライン版に発表されました。
【以下のウェブサイトより引用】