グレンマークはCovid-19の治療においてのファビピラビルで規制当局の承認を取得
インドを拠点とするグレンマーク・ファーマシューティカルズ社(Glenmark Pharmaceuticals Ltd.)は、軽度から中程度のCovid-19を治療するために、ファビフル(Fabi Flu)の商品名にて抗ウイルス薬ファビピラビル(Favipiravir)の製造およびマーケティングについて規制当局の承認を取得しています。
加速承認過程を経て付与されたこの承認は、この適応症に対しての経口薬ファビピラビルではインドで初めてとなります。
2014年以降、ファビピラビルは日本で新規または再発したインフルエンザウイルス感染症の治療で承認を取得しています。
細胞内で、薬物は活性なホスホリボシル化型(ファビピラビル-RTP)に変換されますが、これはウイルスRNAポリメラーゼを基質として同定され、RNAポリメラーゼ活性を阻害します。
グレンマーク社は、医薬品の有効成分(API)とその製剤を社内で開発しました。
その後、同社は、軽度から中程度のCovid-19の第III相試験で医薬品の評価を申請し、承認を得ました。
同社によると、ファビピラビルでは有望な臨床的証拠が示され、軽度から中程度のCovid-19症例で肯定的な結果が得られました。
また、臨床での改善は、20歳から90歳以上の年齢層で観察されました。
この薬剤は、4日以内にウイルス量を急速に減少させるとともに、症候性および放射線学的改善を促進すると言われています。
ファビピラビルは、軽度から中程度のCovid-19の患者で最大88%の臨床的改善が示されました。
グレンマーク社によると、糖尿病や心臓病などの併存疾患のあるCovid-19患者では、軽度から中等度でこの薬剤を使用できるそうです。
グレンマーク社の会長兼社長であるグレン・サルダーニャは次のように述べています。
「ファビフルは、臨床試験中に軽度から中程度のCovid-19患者に有望な反応を示しました。さらに、これは経口薬ですので他の静脈内投与される薬剤よりも、より便利な治療選択肢となります。」
「グレンマークは政府や医療界と緊密に連携して、全国の患者がファビフルをすぐに利用できるようにします。」
グレンマーク社は、また、先月インドでのCovid-19の治療のために抗ウイルス薬のウミフェノビル(Umifenovir)と組み合わせたファビピラビルを評価する第III相試験を開始しました。
【以下のリンクより引用】
Glenmark gets regulatory approval for Favipiravir to treat Covid-19
Pharmaceutical Technology