グレンマーク社、新しい糖尿病治療薬レモグリフロジンをインドで発売
インドの大手製薬会社グレンマークファーマシューティカルズは、2型糖尿病の成人の治療に使用されるエタボン酸レモグリフロジン(Remogliflozin)をインドで発売します。
ムンバイを拠点とするこの大手製薬会社は、一部の糖尿病専門医が薬の安全性と有効性に関連したデータを求める一方でその薬はその分野での「台風の目」になると予想しています。
レモグリフロジンは、SGLT2(ナトリウムグルコース共輸送体2)阻害剤のひとつです。
「これらは新しい種類の薬剤です。この群の異なる薬剤はインドでは3年以上使用されています。」
と、グレンマーク社インド製剤担当部長である、スジェシ・バスデバン氏は述べました。
これらの薬は心臓血管に対する利益と体重減少という点で患者をさらに救済することが知られていると彼は説明しました。
グレンマーク社は、薬を開発したBHVファーマ社とのライセンス提携を通じて、一定の権利を得た後、インドでレモグリフロジンの第III相臨床試験を 行いました。
レモグリフロジンは日本の製薬会社、キッセイ薬品工業によって最初に開発され、その後、イギリスに本社のあるグラクソ・スミスクライン社(GlaxoSmithKline Plc)とアヴネット社(Avelnt Inc.)の完全子会社であるBHVファーマ社によって開発されました。
グレンマーク社は、レモグリフロジンを発売したのは世界初であり、インドはこの薬を入手した最初の国となると述べました。
「この分野はまだ始まったばかりで、価格の観点ではこれらの薬を処方するのは難しいことが時々あります。」
とバスデバン氏は述べました。
しかし、彼はレモグリフロジンがその低価格と安全性の面でそのカテゴリーの価格崩壊をさせた別の糖尿病薬であるテネリグリプチンのような存在になることを期待しています。
レモグリフロジンは1錠あたり 12.50ポンド(2019年7月末日現在:約1,650円)で販売されるとバスデバン氏は本誌に語っています。
この薬剤に関するデータでは不十分であるという一部の糖尿病学者によって提起された懸念に対抗し、彼はインド人の患者を含んだ十分なデータが生成されていると述べました。
レモグリフロジンは、世界中の26か所での臨床試験において研究されており、それらの試験はさまざまな民族の約2,500人の患者を対象としています。
主な副作用には、真菌感染症の他、糖分が排泄される際の尿路感染症があります。
糖尿病専門医のV.モハン博士は、このクラス薬剤の他の3つの分子がインドに存在していると述べました。それらに関しては、心臓、腎臓などへの 影響に関する追跡調査も含め、長期データがあると彼は付け加えました。
「(薬の)家族は同じであっても兄弟姉妹は同じではないかもしれません。」
と彼は述べ、レモグリフロジンについてのより多くのデータを求めています。
費用が唯一の要因ではないと彼は述べました。
もしその薬が安全であることを示すためのデータの生成が可能であれば医師はそれを使用することが推奨されます。
レモグリフロジンについて
成人の2型糖尿病の治療に適応されるSGLT2阻害剤です。
SGLT2阻害剤は血糖を管理し、体重の減少を誘発し心血管疾患のリスクを減少させます。
グレンマーク社はレモグリフロジンを発売した世界で最初の国であり、インドはこの革新的な薬を入手することができる最初の国となります。
このクラスの他の薬の中には、エンパグリフロジン、ダパグリフロジン、カナグリフロジンなどがあります。
【以下のウェブサイトより引用】