コレステロールの薬が心臓病の機能の回復を助ける
コレステロールを低下させるスタチン薬と一緒に与えられた新薬は、動脈を詰まらせるプラークを縮小し、心臓病の損傷の一部を元に戻すことが初めて証明されました。
その差は非常に小さいものの、医師はより長い治療でを行うことにより、症状の好転や安定化することは患者にとって利益があるものであり、長期的な目標であることを期待しています。
アムジェン社のレパタ(Repatha)という薬は、LDL(悪玉コレステロール)を以前は目に見えるようなレベルにまで下げることはめったにありませんでした。
心臓病患者は70以下を目指すように言われていますが、一部の研究参加者は15近くまで低くなりました。
1人の研究リーダーであるクリーブランドクリニックのスティーブン・ニッセン博士は、「LDLが少なすぎると害のあるレベルは見られず、それが少ないの患者にはプラークの縮小が見られます。」と述べました。
この研究結果は、米国医師会のジャーナルで発表され、アメリカ心臓協会の会議で議論されました。
リピトールやクレストールなどのスタチンはコレステロールの産生を抑制します。
レパタと同様の薬プラルエントは、血液からコレステロールを除去する肝臓の能力を妨げる物質であるPCSK9を遮断します。
コレステロールが多すぎると、他の物質と一緒に動脈内にプラークを形成して形成することがあります。
しかし、新薬には欠点もあります。スタチンは、1日にかかる費用が少額で市販されている薬です。新しいものは高価なバイオテク医薬品となり、レパタは年間14,000ドルの費用がかかり、保険で支払われることはあまりありません。
2週間に1回、または1ヶ月に1回、患者はペン注射で自ら摂取しなければなりません。
この研究では、約900人の心臓病患者に、強力なスタチンとレパタまたはダミー溶液のいずれかを、毎月1ショット与えられました。
試験の開始時および18ヵ月後に、プラークを有する動脈の超音波画像を撮影しました。
悪いコレステロールの平均は、スタチンのみを投与された患者では約93でしたが、両方の薬剤を使用した患者は37に減少しました。
動脈斑の量は、スタチンのみの群ではほぼ同じでしたがレパタも与えられた群では1%減少しました。
より劇的なLDLの低下があった一部の人々には、歯垢が2%減少しました。
コレステロールの専門家であるサンパオロ大学のラウル・サントス博士は、「それは小さいですが、プラークを蓄積するのには60年を要します。」18ヶ月の治療後に変化が見られたのは良いことだと述べています。
シカゴの郊外にある大きな心臓病学グループのアドボカートメディカルグループのヴィンセント・ブファリノ博士はこれに合意しました。
「それは小さな一歩ですが、勝利の始まりです。」
現在、新薬の最も優れた試験である、コレステロールの低下が心臓発作や死亡を減少させるかどうかについて研究です。来年、結果が期待されています。
また、会議では、医師は心臓発作の後に再発を防ぐコレステロールを速やかに除去することを目的とした実験的治療の安全性試験の結果を発表しました。
「心臓発作を起こすと、プラークからコレステロールを取り除く能力は実際に悪化し、プラークはより一層肥大化し、パイプはより詰まってしまいます。」とハーバード大学の医師、C. マイケル ギブソン博士は述べています。
彼は、悪玉を取り除くHDL、または善玉コレステロールの主成分であるApoA-1の注入試験を行った1,250人の患者での研究を指導しました。
物質は実験室では合成されず、人間の血液から直接採取されます。
以前の研究では肝臓に副作用が見られました。これを回避しようと改造され、安全上の障害が見られなかったと、ギブソン博士は述べています。
(記事元)http://medicalxpress.com/news/2016-11-nRlvCholesterol drug shows promise to help reverse heart disease