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コロナウイルス:ロックダウンの解除はどれ程危険か?

ロックダウンの緩和と現状の危険度

ロックダウンが緩和され、イギリスでは人々の交流が増えています。イングランドでは一部の子供たちが学校に戻り、自動車のショールームや野外市場も再開されました。しかし、この決定には一部の科学者や政府の助言者からも反対の声が上がっています。副最高医療責任者でさえ、この規制緩和を「危険な瞬間」と表現しています。

現状の危険度とは?

現在の状況は、ロックダウンが開始された時よりも大幅に改善されています。厳格な規制が始まった3月23日には、毎日約10万件の新規感染が予想されていましたが、現在は1日あたり約8千件の感染が報告されています。感染の拡大速度も遅くなっており、R値が0.7〜0.9に低下しています。しかし、オックスフォード大学の比較によれば、イギリスはロックダウン解除にあたって世界で最も悪い状況にあります。

何が危険か?

現在の症例数が依然として多く、R値が1に近づいていることが懸念されています。ロックダウンの緩和により人々の交流が増え、ウイルスが拡大する機会が増える可能性があります。この不確実な状況の中で、学校再開や規制緩和に対する私たちの反応も問題となっています。一部の科学者は、検査と追跡調査が十分に機能し、症例数が減少するまで待つべきだと主張しています。

ロックダウンの解除には慎重さが求められます。現時点での症例数やR値を考慮し、ウイルスの抑制が容易になるような状況を待つことが重要です。これには、厳しいロックダウンの継続が必要かもしれません。


出典 2020年6月2日更新 BBC News『Coronavirus: How dangerous is lifting lockdown?』(2020年6月8日に利用)
https://www.bbc.com/news/health-52878816