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コロナウイルスの生存者には「PTSDのリスクがある」

コロナウイルスで入院中の重症患者は、心的外傷後ストレス障害の緊急検査を受ける必要があると、医師らは述べています。

ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンが率いるCovidトラウマ反応作業班は、南東イングランド各地の専門家を巻き込み、集中治療を受けていた人々が最も高いリスクにさらされていると述べました。

専門家は、少なくとも1年間は定期健診を継続すべきだと述べています。

現状10万人以上が、病院でウイルス治療を受けています。

専門家によると、内数数万は、PTSDのリスクがある程に深刻な状態であったといいます。

同作業班は、過去に感染症の発生により重篤な疾患を患った患者の30%がPTSDを発症していることが示された研究を強調し、うつ病や不安障害も一般的に見られたと主張しています。


<「まるで地獄のようだった」>

トレーシーは、コロナウイルスの感染体験から心理的な傷跡を負った多くの人の1人にすぎません。

彼女は3月にロンドン北部のウィッティントン病院に入院し、そこで3週間以上過ごし、内1週間は集中治療室で過ごしました。

「まるで地獄のようでした。死んでいく人々、命を吸い取られていく人々を目の当たりにしました。病院のスタッフ全員がマスクをしていて、目しか見えない状況でした。とても寂しくて、恐ろしいと感じました。」

4月に退院して以来、59歳の彼女は、死への恐怖や、定期的なフラッシュバックに悩まされ、睡眠障害を起こしました。

彼女は現在、カウンセリングを受けています。

「本当に大変でした。私は、肉体的にとても疲れていました。現在は回復傾向にありますが、精神的な側面への対処は非常に困難です。」

「私には家族や友人のサポートがあり、前向きな人間ですが、それでも苦労しています。似たような状況にある人や、私よりもさらに悪い状況にある人が、たくさんいると思います。」


<サポート可能な「変数」>

UCLで精神科医を務め、Covid作業班に所属するマイケル・ブルームフィールド医師は、入院した患者は「非常に恐ろしく侵襲的な」経験に直面し、ストレスに関連した精神健康障害のリスクを伴う長期的な合併症を発症すると述べています。

彼はまた、パンデミック独特の性質、つまり患者の入院中に家族から隔離されたことも、問題を悪化させる一因である可能性があると述べました。

「私たちはこうした患者を確実にサポートする必要があります。既に非常に多用なサービスが実施されています。上手くサポートできないと、長期的な結果をもたらす可能性があります。」

NHSイングランドのスポークスマンは、パンデミックが「人生を180度逆転させた」ことは明らかであると述べました。

同士は、病院に入院したCovidの生存者は全て、かかりつけ医や医療チームとアフターフォローの診察予約を取り、精神健康状態を確認する予定であると述べています。

また、心理サポートへの紹介を行うことも可能であると、同氏は付け加えています。

出典 2020年6月29日更新 BBC NEWS『Coronavirus: Survivors 'at risk of PTSD'』 (2020年6月29日に利用)
https://www.bbc.com/news/health-53214482?intlink_from_url=https://www.bbc.com/news/health&link_locat...