コーヒーはとても健康的、でも1日25杯は多すぎる
動脈の硬さは、適度にコーヒーを飲む人と、コーヒーをかなり飲む人では似かよっていますがコーヒーには他の多くの身体への影響があります。
コーヒーの愛好家には朗報です!
心臓発作や脳卒中の危険因子である動脈硬化を増やさずに、1日に最大25杯のコーヒーを飲むことができるという新しい研究があります。
しかし、仕事終わりまでに1.5ガロン(5.6リットル)のコーヒーを飲む前に、動脈硬化が健康に影響を与える1つの要因にすぎないことに注意してください。
どれだけのコーヒーがあなたにとって「多すぎる」かを判断するため、ここに新しい研究の内容や、コーヒーの健康への影響に関する他の研究、
およびいくつかの専門的なアドバイスをご紹介します。
コーヒーは動脈硬化に影響しない
BMJ Heartに発表された新しい研究では、研究者たちは8,000人以上の人々のコーヒーの消費習慣を調査しました。
また、研究参加者の動脈硬化について2つの異なる方法で測定しました。
研究者は、飲んだコーヒーの量に基づいて、参加者を3つのグループに分けました。
・1日1カップ未満
・1日1〜3カップ
・1日3カップ以上
研究では、1日に25杯以上のコーヒーを飲んだ人は除外されました。
1日25杯程度飲んだと報告した人でも、動脈硬化は3つのグループすべてで同様でした。
研究者はまた、人の血圧、安静時の心拍数、
アルコール摂取状況、食事など、その他の要因も考慮に入れましたがこれらは結果には影響しませんでした。
この研究は英国心臓血管学会の会議で月曜日に発表されました。
コーヒーと健康との関係は、単なる動脈硬化との関係よりも複雑です。
「コーヒーとカフェインは、心血管系以外の体にさまざまな影響を及ぼします。大量に摂取すると、これらの影響は有害になる可能性があります。」
と南カリフォルニア大学(USC)ケック医学部の臨床医学助教授であるパルヴェーン・ガルグ博士は述べています。
しかし彼はまた、健康に対するコーヒーの利点を示す研究についても指摘しています。
「カフェインやコーヒーの摂取量が多いほど、心血管疾患のリスクが低下する可能性があることを示唆する文献が、最近数多くあります。」
他の研究でも、1日に4杯以上のコーヒーが特定の種類の癌の予防や慢性肝疾患での死亡、そして全体的な死亡リスクの低下に寄与していることがわかっています。
コーヒーの良い点を見つける
しかし、これらの研究の多くは、コーヒーを飲む人とコーヒーを飲まない人とを比較しています。
オーストラリア精密衛生センターの所長であるサウスオーストラリア大学癌研究所のエリナ・ヒッポネン博士は、コーヒーを全く飲まない人は比較グループとしては
最良ではないかもしれないと言います。
「人々は、体調が悪くなるとコーヒーを飲むことを避けがちです。」
と彼女は述べました。
「または、体調が悪い場合は、コーヒーの摂取量を減らすことができます。」
ヒッポネン博士は、ある研究では、代わりに、コーヒーを適量(1日に1〜2杯)飲んでいる人たちと大量に飲んでいる人を比較しました。
この比較方法で調査し、彼女は1日に6杯以上のコーヒーを飲んでいた人々、そしてコーヒー以外の飲み物を摂取していた人は、
適量のコーヒーを飲んでいた人々と比較して心血管疾患のリスクが高いことを発見しました。
ヒッポネン博士が以前の研究からのデータを同じ方法で再分析すると、
コーヒーは適量の摂取が心血管疾患のリスクが最も低いということに関連していることを発見しました。
しかし、これは、単にコーヒーを飲む人とコーヒーを飲まない人というだけではありません。
食事、運動、睡眠など、健康に影響を与える可能性があるその他の習慣も関連があります。これらが時にはコーヒーの摂取量と重なることがあります。
ニューヨークのレノックスヒル病院の心臓専門医であるサジット・ブスリ博士は、
新しい研究で、コーヒーを適量に飲む人も大量に飲む人も、喫煙したり、アルコールを飲んだりする可能性が高いと指摘しています。
この二つは、両方とも心血管疾患の危険因子です。
コーヒーはどれくらいが適量なの?
最適なコーヒーの量は人によって異なります。
セントルイス大学栄養・栄養学アカデミーのスポークスパーソンであるホイットニー・リンセンマイヤー博士は次のように述べています。
「遺伝的な違いがあるため、人によりカフェインに対しては異なった反応を示す可能性があり、
そしてコーヒー耐性や離脱に関連した経験も異なるかもしれません。」
また、それは、あなたの体がカフェインをどれだけ早く消費するのかにもよります。
急いでコーヒーを飲んだ場合は、体内から飲むのを止めろという信号が早く来るかもしれません。
「コーヒーの良いところは、限界に達したことを示す兆候があることです。」
とヒッポネン博士は述べました。
「これらには、ぎくしゃくする、いらいらする、落ち着かないなどの不快な感覚が含まれる場合がありますが、副作用としては、
心拍が早くなったり不規則になったり、頭痛、胃腸障害なども起こる可能性があります。」
しかし多くの専門家は、適度にコーヒーを飲むことを勧めています。
「この新しい研究は、動脈硬化に関連するので高レベルのコーヒーは有害ではないかもしれないことを示唆しています。」
と、ブスリ博士は述べました。
「しかし、私は25杯のコーヒーが節度だとは思いません。このように大量に摂取することは[健康上の問題]のリスクを高めます。」
2015 年から 2020年のアメリカ人のための食事ガイドラインである『Trusted
Source』によると、適度なコーヒー消費量は1日3カップ〜5カップで、
1日当たり最大400mgのカフェインとされています。
リンセンマイヤー博士は、他の飲み物、またカフェインを含んだ水、ジュース、エナジードリンク、チョコレート、キャンディー、
さらにはポテトチップスを含むカフェインを加えた食べ物にも注意を払う必要があると述べています。
そして、コーヒーの中に入れたものもあなたの健康に影響を与える可能性があることを忘れないでください。
「コーヒーはシンプルにしてください。」
とリンセンマイヤー博士は言います。
「ブラックコーヒーや紅茶からカフェインを摂ってください。 砂糖は入れないようにしましょう。
おいしいコーヒーなら、本当に砂糖を必要としません。」
【以下のウェブサイトより引用】