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JapanRx / シルデナフィルの年齢別有効性と安全性

シルデナフィルの年齢別有効性と安全性

経口ホスホジエステラーゼタイプ5阻害剤のシルデナフィルは、勃起不全の治療のためにランダム化比較試験で広く研究されています。

シルデナフィル対プラセボの有効性と安全性を評価するために、11,364人の勃起不全の男性について、65歳以下、65歳~74歳、及び75歳以上の年齢サブグループに分け48のランダム化した、二重盲検、プラセボ対照、並行群、柔軟な用量試験の保存データを利用し、試験を行いました。
ほとんどの試験では、12週間の治療期間を有していました。
シルデナフィルの初期の投与量は、性行為の1時間前に50mgでした。その後の調整量は有効性と安全性に基づいて100㎎または25 mgへ調整されました。
硝酸塩治療または一酸化窒素供与体を服用している男性、また、重症心不全、不安定狭心症の男性、最近、脳卒中や心筋梗塞を発症した男性は除外されました。
有効性の分析には、少なくとも1つのポストランダム化評価を含みベースラインですべての被験者が含まれていました。
安全性分析には、試験薬を受けた被験者が含まれていました。
国際勃起機能指数とグローバルアセスメントの質問(「治療があなたの勃起を改善しましたか?」)では、 質問3(挿入の頻度)、質問4(挿入後の勃起の維持)、および勃起機能ドメインの勃起機能スコアの国際指数は各年齢サブグループで統計学的に、有意に、シルデナフィル(対プラセボ)で改善されていました。
オルガスム機能、性交の満足度、性的欲求、および全体的な満足度のドメインスコアも統計学的に有意にシルデナフィル(対プラセボ)で改善しました。
総合評価の質問では、勃起の改善を報告した男性の割合は統計的に、サブグループ全ての年齢においてシルデナフィルが有意に高かったのです。

シルデナフィルの割合は加齢とともに減少する傾向がありました(65歳以上で80%、65歳~74歳で69%、75歳以上で59%)。
各年齢グループにおいて、シルデナフィルの最も一般的な有害事象は頭痛と紅潮でした。
少なくとも75歳以上の男性を含んだこの研究では、患者の年齢に関係なくシルデナフィルは勃起不全に効果的で、かつ忍容性が良好な治療薬です。


(出典)The journal of sexual medicine 2016年5月号

【記事元】http://www.urotoday.com/recent-abstracts/men-s-health/erectile-dysfunction/88462