電話: (050) 5806 4417

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / シルデナフィルの肺動脈性肺高血圧症(PAH)の患者への投与は、ボセンタンよりもアンブリセンタンと組み合わでより良い効果との調査結果

シルデナフィルの肺動脈性肺高血圧症(PAH)の患者への投与は、ボセンタンよりもアンブリセンタンと組み合わでより良い効果との調査結果

浜松医科大学の小田切圭一博士と博士のチームは、アンブリセンタンと比較して、ボセンタンが与えられた場合、シルデナフィルの患者の血漿中濃度は、有意に低いことを発見しました。

彼らは、それはボセンタンがシトクロムP4503A4の発現を誘導するため、従って、シルデナフィルの薬物動態に干渉するためだと述べています。
 アンブリセンタンはそのような影響がなく、シルデナフィルを服用していた被験者7名、全てがボセンタンからアンブリセンタンに切り替えたときに、シルデナフィルの血漿中濃度が有意に高かったのです。

チームは、患者が通常推奨される、1日2回125.0 mgではなく、1日2回ボセンタン62.5mgを摂取したことを示しています。
彼らは、なぜ、日本の医師が多くの場合にこの用量で使用するのかということを説明しています。
「なぜならボセンタンの薬物動態およびその代謝産物は、日本人と白人の個体において広く同等であるにもかかわらず、用量依存性の肝毒性の懸念があるためです。」


患者の運動耐容性は、高いシルデナフィルのレベルに合わせて改良され、ボセンタン対アンブリセンタンで達成されることを、研究者はClinical and Translational Scienceに報告しています。
10メートルのシャトルウォーキングテストで達成された中央値の距離は、アンブリセンタンで治療された4-5週間の方が、ボセンタンでの同等の時間と比べて、340m対240mで大きくなりました。

対応する中央値6分の歩行距離は503m対 454mで有意差はありませんでしたが、無酸素性作業閾値におけるピーク酸素消費量と酸素消費量は、ボセンタンとアンブリセンタンの治療期間中に有意に大きかったです。

研究者たちは、彼らが決定的治療反応を測定するための侵襲的血行動態測定を使用していないことに注意します。 彼らは“アンブリセンタンとシルデナフィルの組み合わせの長期的な有効性と安全性”は、大規模前向き無作為化研究で検討されるべきだと結論づけました。  

(記事元)http://www.news-medical.net/news/20160205/Ambrisentan-avoids-sildenafil-drug-interaction-in-PAH-pati...