シンガポール保健省、麻疹症例はここ数週間で急増、今年になって116症例と発表
シンガポール:保健省(MOH)は、火曜日(7月23日)のメディア発表で、シンガポールのはしかの症例数がここ2週間で17件の新規症例があったと発表しました。
これは今年7月22日の時点で合計116件のの総症例数となります。
現時点では、これらの新たな事例により感染が拡大しているという証拠はありませんが、保健省はこれ以上の広がりを防ぐための予防措置を 講じていると述べました。
「これらには、過去に予防接種や免疫のあることが証明がない人への予防接種、健康状態の綿密なモニタリングが含まれます。」と保健省は 述べています。
保健省は、今年の症例数全件のうち88件が現地で発症したもの、28件がバングラデシュ、ドバイ、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、タイ、ベトナムから持ち込まれたものと述べました。
これらの症例において死亡例は報告されていません。
MINDSVILLE @ NAPIRI(介護ホーム)での14症例
保健省は7月7日、知的障害者施設であるMINDSville @ Napiri で麻疹が疑われる症例の通知を、7月7日に最初に受けたと述べました。
この住民は6月29日に症状を発症し、7月1日と7月5日に外来治療を受けました。
患者は7月9日に、はしかが陽性であると検査された後に入院したと保健省は述べています。
この患者はその後、退院し、既に完治しました。
その後、7月19日から7月22日までの間に、13件の他の症例が保健省に報告され、患者は直ちに隔離され治療されました。
確認された症例は12人の施設の入居者と2人の職員だったと保健省は述べています。
住民のうち6人は最終的に入院し、そのうちの1人は退院し完治しています。
保健省は、最初の症例が報告された後、感染予防と管理対策の強化について施設に助言を行っていると述べました。
「職員と入居者は高い水準で個人の衛生状態を維持するように注意を促されました、そして、入居者にその傾向が見られた場合、職員は手袋と保護具を着用するよう求められました。」
保健省はまた、入居者と職員の症状を注意深く監視し、体調が悪い場合には治療を受けるよう勧めています。
7月22日には、はしかの予防接種の証明書を持っていなかった施設に住む全ての入居者と職員には、はしか、おたふく風邪、風疹予防接種(MMR)が行われたと保健省は追述しています。
同省は、すべての入居者が医療機関の予約やその他の課外活動のために、施設を離れる前には症状を検査されると述べました。
2人のインド人労働者、1人のバングラデシュ人がはしかに感染
7月15日、1人のインド人労働者が、北部のポンゴルにてはしかに感染し、その症例が保健省に報告されました。
その後、同じ寮のバングラデシュ人とインド人の労働者を含む2人のはしかの症例が報告されました。
3人の労働者全員が入院治療を行いその後退院しており完治していると保健省は付け加えました。
この3人の予防接種歴は不明ですが、バングラデシュ人労働者は最近、6月27日に本国から来たばかりでした。
しかしながら、他の2人には最近の旅行歴がありませんでした。
これらの症例の3人は、同じ寮でも異なるブロックで生活しており、職場も会社も異なっていると保健省は報告しています。
「彼らはこの病気の人々との接触はないと報告しています。これまでのところ、この3症例の関連は確認されていません。」
同省は、調査は継続中であると付け加えました。
7月22日の時点で、彼らのルームメートや同僚を含む50人が密接にかかわった人と特定され、彼らは予防接種を受けました。
感染した3人と同じ階に住む他の居住者で、ワクチン接種歴や免疫の証明がない人もまた、予防接種を受ける予定です。
同省は、「保健省は、予防接種や免疫の証明がない、この3人に密接にかかわりのあった人の特定と予防接種を行うために、 企業と協力しています。」と述べました。
それは、密接にかかわりがあったと識別された人について彼らの健康状態を注意深く監視し、具合が悪いようであれば、速やかに 治療させるように会社に助言しています。
そのように確認されたすべての人の予防接種は、週末までに完了する予定です。
シンガポールは、世界的なはしかの流行を警戒
世界のはしかの症例数が大幅に増加しているため、このニュースリリースで、保健省はシンガポール人に警戒するよう促しました。
「旅行者によってシンガポールへ持ち込まれる例が増えている可能性が高くなっています。」
「特に最近海外に旅行したか、もしくは予防接種を受けていない患者において、はしかの症例が出ていないかを監視するよう一般医に警告し、 確認された場合には、早急に保健省に通報するよう警告しています。」
と保健省は述べています。
はしかは、ワクチン未接種である人の間では、非常に伝染力のあるウイルス性疾患であり、発疹を発症する前後4日間が 感染期間とされています。
保健省は、はしか感染を予防する最も効果的な方法は予防接種を受けることであると国民に重ねて注意を促しています。
保健省では、先月、他の2つの寮で報告されたはしかの症例の対策を行いましたが、それ以上の症例は報告されていないと述べました。
6月27日、トウガン寮に滞在中の2人のバングラデシュ人労働者と別の寮にに滞在している3人のバングラデシュ人労働者のはしかの感染が確認されました。
保健省は、それ以来、8件の症例患者に密接に接触があった人全てへの予防接種を完了したと報告しています。
【参照記事】
Measles cases on rise in recent weeks with 116 cases so far this year: MOH