スキンケアにプラセンタを加えると・・

- プラセンタを食してきた歴史
プラセンタの局所的な使用は新しいことかもしれませんが、経口摂取での使用はそうではありません。
自分自身の胎盤を食べる胎盤食は動物界でよく見られる現象であり（ほとんどの哺乳動物が、出産後自身の胎盤を摂取します）、プラセンタはまた1500年代より伝統的な漢方薬では貧血や疲労、鎮痛などの治療や、流産の予防、性機能障害改善に使われてきました。

産後の胎盤食は、最近芸能人やウェルネス・コミュニティーの女性の間で流行していますが、その方法については激しい論争があります。
ホルモンバランスを取り戻し、産後うつを防ぎ、母乳を促進させるなどと主張されている効果について確認するめ、いくつかの科学研究（後述）が行われました。
産後胎盤食の支持者のほとんどは、事例証拠の基づいて実践しているため、赤ちゃんの世話で忙しく睡眠不足を抱える出産直後の母親が臨床試験に参加するのは難しいだろうと考えました。


- プラセンタの美容効果は科学によって支えられている
しかし、プラセンタを美容目的のために使用するとなると、少し事情が異なってきます。
プラセンタを経口摂取したり、局所的に塗布することによる皮膚の改善効果は、多数の科学研究によって裏付けられています。

2015年に韓国食品科学と動物資源ジャーナル(Korean Journal for Food Science of Animal Resources)に発表された韓国の研究は、
ブタのプラセンタを経口摂取すると、経表皮水分喪失（TEWL)や紫外線のシワ形成を減少し、コラーゲン分解を有意に防ぐことを見出しました。
2013年に組織工学ジャーナル(Journal of Tissue Engineering)に発表された別の韓国の研究は、ヒトプラセンタ成長因子が、ラットの創傷治癒速度を大きく改善したことを報告しました。
また、2013年に産科婦人科ジャーナル(Gynecology＆Obstetrics Journal)に発表されたこの日本の研究は、ブタのプラセンタが、ヒトの線維芽細胞におけるコラーゲンの増殖を促進することを示しました。

米国では、スキンケア成分としてのプラセンタの採用には遅れを取っているかもしれませんが、医学会でこうした発見がされているのは興味深いことです。
ジョージア州アトランタにあるセントフランシス創傷ケアセンター(St. Francis Wound Care Center)に勤務するアラップ・シャー医師は、
足部潰瘍や感染、その他の創傷ある糖尿病患者の創傷治癒の促進や炎症の軽減、瘢痕を予防し、足の切断を避けるために、
医療技術会社MiMedxによって収集、滅菌を行った寄付されたヒトのプラセンタを局所的に使用しました。


- 倫理的な問題
現在アジアのプラセンタ製品には、ヒツジやブタの胎盤が最も一般的に使用されています。
収穫方法や殺菌方法は公表されておらず、その方法が人道的であるかを確認するのは困難です。
しかし、革製品を身に着けたり、肉を食べたり、ビーガン用の美容製品の使用有無など、動物が関わる人生のあらゆるものと同じように、自分自身で選択すべきものです。


- プラセンタ美容製品使用後の感想
私は日本への旅行中に、あらゆるプラセンタ製品を興味の赴くままに試しました。
旅行中毎日使用する中で、好みのプラセンタ製品を見つけ、使い始めて1週間たつ頃には、私の肌は輝いていました。

https://www.mindbodygreen.com/articles/placenta-skin-care-benefits