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JapanRx / スタチンが黒色腫の再発リスクを減らす可能性

スタチンが黒色腫の再発リスクを減らす可能性

British Journal of Dermatology誌で発表された研究によると、黒色腫(メラノーマ)の診断を受ける前にスタチンを服用していた患者は、スタチンを服用していなかった患者と比較して、黒色腫の再発のリスクが低くなります。

研究者は、2010年から2014年の間にオーストラリアのクイーンズランド州で限局期のT1b-T4b黒色腫と新たに診断された700人の患者(平均年齢:62歳、59%が男性)の前向き研究を行い評価しました。

合計223人(32%)の患者が、診断の2年前から1年後までの間に少なくとも3か月連続してスタチンを服用していました。

残りの474人の患者はスタチンを服用していませんでした(67%)。

3人の患者についてはスタチンの服用歴は不明でした。

スタチンを服用した大部分の患者(n = 204; 92%)は長期使用者であり、最も一般的に長期で使用されるスタチンはアトルバスタチン(n = 100; 49%)でした。

使用された他のスタチンは、ロスバスタチン(n = 56; 27%)、シンバスタチン(n = 36; 18%)、およびプラバスタチン(n = 7; 4%)でした。

 

潰瘍性黒色腫の男性でより大きな影響

全体として、94人の患者(13%)が2年以内に黒色腫の再発を発症しました。

スタチンの長期使用者は、非使用者と比較して疾患再発のリスクが有意に低いことがわかりました(調整ハザード比(HR)、0.55; 95%CI、0.32-0.97)。

この傾向は、スタチンのサブタイプまたは効力に関係なく観察されました。

スタチンを服用している男性で再発のリスクは有意に減少しました(調整後HR、0.39; 95%CI、0.19-0.79)が、女性はそうではありませんでした(調整後HR、0.82; 95%CI 0.29-2.27)。

潰瘍化した原発性黒色腫があるスタチンの服用者(調整後HR、0.17; 95%CI、0.05-0.52)で再発は有意に減少しましたが、これは腫瘍化していない原発性黒色腫のあるスタチン使用者(調整後HR、0.91; 95 %CI、0.46-1.81)では観察されませんでした。

 

2年間の無再発生存率(RFS)は、スタチン使用者で89%、非使用者で85%(P = 0.20)でした。

スタチンの使用は潰瘍性黒色腫の男性での2年間のRFSに大きな影響を与えました。

RFSは、スタチンを使用していない人での65%に対して、通常の使用者で91%(P <0.0001)でした。

「高リスク黒色腫の予後の改善を確かなのもにするためには、スタチンの潜在的役割についての臨床試験評価が必要です。」

と研究者らは結論付けています。

 

 

【以下のリンクより引用】

Statins May Help Decrease the Risk for Melanoma Recurrence

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