スタチンの使用による筋肉関連の問題の研究
スタチンは、一部の患者においては、筋肉痛および他の筋骨格系有害事象(MAE)と関連しています。
新しい薬理研究においては、スタチンでの治療中に発生するMAEのタイミングを調べ、スタチン療法と同時に使用される併用薬がMAEのタイミングを変えるかどうかについて確認しました。
この研究のために、スタチン(アトルバスタチン、ロスバスタチン、シンバスタチン、ロバスタチン、フルバスタチン、ピタバスタチン、およびプラバスタチン)が処方された症例が、米国食品医薬品局 (FDA)の有害事象報告システムのデータファイルから抽出されました。
スタチンにより誘発される筋骨格有害事象(MAE)の発症時期は、スタチンごとに異なることがわかりました。
例えば、MAEの発症は、シンバスタチンよりもアトルバスタチンおよびロスバスタチンを含む高い強度スタチンで有意により早く見られました。
MAEのリスクを増大させる可能性のあるものを含めて、他の薬物との併用は、スタチンに関連するMAEの発症タイミングには変化をもたらしませんでした。
「有害事象についての受動的サーベイランスは、未知の有害事象を検出するためのシステムとして、薬物安全性を確保する上で重要な役割を果たしてきました。米国食品医薬品局 (FDA)によるデータマイニング有害事象報告システムは、大規模なデータベースであり、薬の安全性を高めます。」
と、著者である日本の城西大学の小林大介教授は述べています。
【以下のウェブサイトより引用】