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スタチンは癌の放射線療法後の脳卒中のリスクを低下させる

2019年6月19日(HealthDay News) - がんの放射線治療は心臓や血管を傷つけ、脳卒中や心臓発作の危険性を高めます。
しかし、新しい研究では、コレステロール低下薬がそのリスクを大幅に減らすことができることが示唆されています。

スタチンを服用すると、放射線治療後の脳卒中のリスクが32%低下する可能性があると研究者らは報告しています。

カナダのモントリオールにあるマギル大学保健センターの主任研究員、ネガレ・ムサビ博士は、次のように述べています。
「私たちの研究は、スタチン療法が、放射線療法を受けた患者における癌の再発と、癌関連死亡率の競合する危険性があっても有利である可能性があることを実証ました。」

頭、首、または胸部に放射線を照射した後の脳卒中のリスクを減らすことを示した研究は他にはないと彼女は言います。
放射線治療は動脈の瘢痕化や肥厚を引き起こし、心臓発作や脳卒中を引き起こす閉塞を引き起こす可能性があるとムサビ博士は説明しました。

脳卒中と心臓発作は、癌の生存者においての疾患と死亡の主な原因であると彼女は指摘しました。
スタチン系の薬剤は血管内にプラークが蓄積するのを防ぎ、閉塞を防ぎます。

ムサビ博士のチームはまた、スタチンを服用した癌の生存者の間で、心臓関連のすべての疾患や死亡が15%減少したことを発見しました。
しかし彼女は、研究されたのが高リスクのある集団であったために、この減少は統計的には有意ではないと述べました。

アメリカ・ボストンにあるハーバード大学医学部の放射線腫瘍学の教授、アンソニー・ダ・ミコ博士がこの調査結果をレビューしました。  

ダ・ミコ博士は、スタチンが実際にそういったリスクを減らすことを証明することはできないため、この研究はスタチンと
放射線治療後の脳卒中発生率の低下との関連性を示すに過ぎないと警告しました。

「しかし、この発見にはいくつかの理論的根拠があります。」
とダ・ミコ博士は言いました。

しかし、この研究は無作為化試験としては強いものではないと彼は付け加えました。
そういった試験では、スタチンを服用する人もいればスタチンを服用しない人いませんが、その上で結果のみが比較されます。

この研究では、多くの人が放射線治療を受ける前にスタチンを服用していたので、彼らはまた高血圧や糖尿病などの症状に対しての他の薬を服用していた
可能性もあるとダ・ミコ博士は言いました。
これらの他の薬も脳卒中予防に効果があるかもしれないことをと彼は示唆しています。

ダ・ミコ博士は、プライマリケアを行う医師と心臓専門医が患者にスタチンを服用させるべきかどうかを決定すべきだと述べました。

「放射線治療を受けている人々のスタチン使用を支持するためにこのデータを使用できるとは思いません。」
と彼は言いました。

 「直ちに慣例を変えるものとは思いません。」
研究のために、ムサビ博士の研究チームは、胸部、頭部、または首部の癌のための放射線療法を受けた後、
心臓発作または脳卒中を起こした65歳以上の5,700人以上の人々について調べました。そのうち4,200人が心臓病の治療にスタチンを服用していました。

アメリカ・ニューヨークにあるレノックスヒル病院のデニス・クラウス博士は、頭、首、胸部への放射線照射後の脳卒中についての懸念が現実的であると述べました。

「検査を行ったり、患者の注意をそらすという点でおあまり良い仕事とは言えません。」
「私たちはそれが起こることを知っているにもかかわらず、人々は癌で死亡することを心配していても、これが私たちはこれが今後のリスクであるとは伝えていません。」
クラウス博士は、放射線治療後の患者の脳卒中リスクを監視することは、長期にわたるがん治療の一部であるべきだと述べました。  

この報告書は6月19日に医療誌『Journal of the American Heart Association』に掲載されました。  

【以下のウェブサイトより引用】 
https://consumer.healthday.com/cardiovascular-health-information-20/statins-news-780/statins-may-low...