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スピロノラクトンを処方されたトランスジェンダー青年で高カリウム血症が発現

内分泌学会誌に発表された調査結果によれば、スピロノラクトンを処方されたトランスジェンダーの十代の若者たちの分析では、治療開始後2.2%のみが高カリウム血症を発症しましたが、スピロノラクトンの投与量に関係なく、全ての症例で反復測定では、解消することを示しました。

「われわれが確認した高カリウム血症のすべての症例は、治療開始後6ヶ月以内に発症しました。」と、「性的発達障害プログラム」の責任者でボストン小児病院の内分泌学部門の主任医師であるイーミンチャン博士と博士の研究の共著者は記しています。  

「スピロノラクトンを服用している患者で最大7年間のモニタリングを行ったにもかかわらず、高カリウム血症の追加症例は確認されていません。」
「この所見は、治療開始早期の期間中に高カリウム血症の発症がなければ、スピロノラクトンの投与に伴うリスクの増加はないことを
示唆しています。」

遡及的研究でのチャートの評価では、チャン博士と博士のグループは、2007年から2017年にかけてボストン小児病院のジェンダー管理サービスプログラムにおいて確認された、スピロノラクトンを処方された85人の性的に多様な若者のデータを分析しました。

研究者らは、高カリウム血症を少なくとも5 mmol / Lの血清カリウム濃度と定義しました。
患者は、治療開始前の80回の測定、およびスピロノラクトン治療中に行われた189回の測定を含む269回のカリウム測定を受けました
(患者1人あたりの平均測定回数は、3.2回)。

投与量は1日当たり25 mgから400 mgの範囲であり、1日当たり平均105 mgの投与量でした。 ほとんどの患者(86%)は、エストロゲンの補助薬として
スピロノラクトンを使用していました。

コホート内で、6人の患者において8回のカリウム測定値が5mmol / Lを超えました。
同じ患者においては2回、測定値が実験室で溶血していると判断され、高カリウム血症率は2.2%でした。
研究者らは、高カリウム血症のすべての症例が治療コースの初期(スピロノラクトン開始後6ヶ月以内)に発生したことを観察しました。
測定値はどれも6 mmol / Lを超えませんでした。

研究者によると、高カリウム血症の患者の中には症状がなく、カリウムレベルが上昇した患者は反復測定後には、正常なレベルが示されました。

研究者らはまた、より高用量のスピロノラクトンによる、高カリウム血症のより高いリスクには、関連していないことを発見し、スピロノラクトンを服用する時間が増えるにつれて血清カリウム濃度が低くなる傾向があることを観察しました。

「カリウム測定値と治療期間との間のこの関連は、患者において高カリウム血症の解消によって引き起こされた可能性がありますが、それはまた、ミネラルコルチコイド拮抗作用に対する腎臓の適応があり、それがわずかに低いカリウム設定値をもたらし、その結果として経時的に高カリウム血症のリスクが低くなる。」
と研究者は記しています。  

「なぜ我々が血清カリウム濃度がより高いスピロノラクトン用量で影響が見られなかったのか、そしてなぜ高カリウム血症のすべての症例が早期、
一過性および自己解消したのかは腎臓での適応性により説明できるかもしれません。」
と研究者は記しています。

研究者らは、併発症や腎臓のカリウム摂取を損なう可能性のある薬を服用している患者のためには、スピロノラクトン療法の最初の6ヶ月を超える
綿密なカリウム値のモニタリングを行うべきであると述べています。

【以下のウェブサイトより引用】 
https://www.healio.com/endocrinology/hormone-therapy/news/online/%7Bdf65b1bc-d342-4adc-94e5-5bc1a961...