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JapanRx / スリムな子供と全脂乳摂取の関係に関する研究結果

スリムな子供と全脂乳摂取の関係に関する研究結果

牛乳を飲む子供たちは、低脂肪やスキムミルクを飲む子供よりもビタミンDの値が高く、よりスリムであると新しい研究が示唆しています。

アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション(American Journal of Clinical Nutrition)に発表された研究によると、3.25%の脂肪含有量の全乳を飲んでいる子供は、1%または2%の脂肪含有量の低脂肪牛乳を飲んだ子供より、0.72単位、体格指数(BMI)が低いことがわかりました。

セントマイケル病院の小児科医であるジョナサン・マグワイア博士は、それが健康な体重と太りすぎの違いに匹敵すると述べています。

この研究では、より高脂肪の牛乳を摂取することがなぜBMIスコアの低下に関連するのかを評価しませんでした。しかし、マグワイア博士は、全乳を飲んだ子供たちは、同じ量の低脂肪または脱脂乳を飲んだ子供たちよりも食欲が満たされるように感じるといった仮説を立てました。

子供たちが牛乳を飲むことで満腹感を感じられないのであれば、カロリーが高い他の食品を食べる可能性が高いといいます。
したがって、低脂肪乳を飲む子供は、全乳を飲む人よりも実際にはより多くのカロリーを消費する可能性があるのです。

この研究では、毎日1杯の牛乳を飲んだ子供たちが、1%の牛乳を3杯ほど飲んだ人たちに匹敵するビタミンDの値があることもわかりました。
これは、ビタミンDが脂溶性であるため、水よりも脂肪に溶けることを意味します。
脂肪分が多い牛乳にはビタミンDが多く含まれています。
この研究によれば、体脂肪とビタミンDの保有量の間に子供には逆の関係があるかもしれません。子供は、体脂肪が増加すると、彼らのビタミンDの保有量が減少します。

「低脂肪乳を飲む子供は体脂肪が少なく、全乳でビタミンDが高くなることから利益が得られません。」とマグワイヤ博士は語っています。
「低脂肪ミルクでは負の値が2倍です。」

この研究の所見は、小児肥満のリスクを軽減するために、2歳以上の子供のために低脂肪乳(1%または2%)2回の摂取を推奨するカナダ保健省、および米国国立衛生研究所米国小児科学会のガイドラインとは異なります。

マグワイア博士は、乳脂肪消費に関する既存の栄養ガイドラインを綿密に調べて、彼らが望む効果を発揮していることを確認する必要があると指摘しました。
過去30年間で小児肥満が3倍になりましたが、同期間に全乳の消費量が半減しました。

「私たちの子供たちがどんな種類の牛乳を飲むべきか、正しい答えを求めるためにこの研究は必要なものです。」とマグワイヤ博士は述べています。

この研究では、2歳から6歳までの2,745人の幼児を対象に調査を行いました。彼らは親を調査し、身長と体重を測定してBMIを計算し、血液サンプルを採取してビタミンD濃度を評価しました。
セントマイケルズ病院の小児科医師と研究者、そして、子供病院の協力を得て、全員が子供向け応用研究グループ(TARGet Kids!)に登録されました。

このプログラムは、初期の共通の問題を予防し、後の人生における健康や病気への影響を理解することを目的として、出生後の子供たちを追跡します。

調査対象者のうち、49%が全乳を飲み、35%が2%の低脂肪乳を飲み、12%が1%の全粉乳を飲み、4%が脱脂乳を飲みました。
4種類のミルクのいくつかの組み合わせを飲んだ子供は1%未満でした。

(記事元)http://medicalxpress.com/news/2016-11-whole-fat-consumption-leaner-children.html