セリアック病を発症することはある？

Q. セリアック病を発症することはありますか？また、これは生まれつきのものですか？

A．議論の余地がある部分もありますが、エビデンスでは、セリアック病はどの年齢でも発症する可能性があることが示されていると考えています。

セリアック病とは、小麦や大麦、ライ麦に見られるタンパク質であるグルテンによって引き起こされる自己免疫疾患です。
しかし、全ての人がこの症状を発症する遺伝子の一種を持っている訳ではありません。

その為、遺伝的素質の類は存在しますが、他の要素もまた存在します。

セリアック病の診断を受ける人はほとんどが成人です。
ですので、この症状に関する遺伝リスクを持って生まれた人であっても、何年間もグルテンに対する自己免疫反応を起こさず、その後何らかの理由でグルテン摂取への耐性が壊れ、症状が出始めることがあります。

研究により、以下の事が確定しています。
最近のとある研究では、人々の血液サンプルを二つの異なる時点で検査し、セリアック病のバイオマーカーである組織トランスグルタミナーゼ(tTG)抗体値が高いかどうかを調べました。
研究者は、元々tTG抗体検査結果が陰性であった被験者が、後半の検査では陽性になったケースが49症例あることを発見しました。

その他の研究は、セリアック病は60歳を過ぎてから診断されることがあり、これは人生の後半で発症し得るエビデンスを裏付けるものであると説明しています。

本記事は、胃腸病専門医およびセリアック病専門医であるアルベルト・ルビオ-タピア医師によって作成されました。

出典： 2019年11月13日更新 health essentials『Can You Develop Celiac Disease?』（2019年11月15日に利用）
https://www.sciencedaily.com/releases/2019/11/191104190653.htm