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センザンコウかコウモリか?または別の何なのか?新型コロナウイルス人への感染経路はなおも不明

2020年6月1日(ヘルスディニュース)- センザンコウと呼ばれるアルマジロのような動物が新型SARS-CoV-2コロナウイルスが人間に出現したことに関係している可能性がありますが、科学者によるとそれが、動物から人間への感染の唯一の原因はそれらではないようです。

センザンコウは、中国で生きた動物を売る「生鮮品市場」で食品用に販売されています。

そこで動物に由来するウイルスの人への感染拡大の原因として長い間疑われてきました。

パンデミック以来、世界中の専門家は中国やその他の地域でのそのような市場の閉鎖を求めてきました。

デューク大学医学部の研究者、ニューメキシコにあるロスアラモス国立研究所、テキサス大学エルパソ校、ニューヨーク大学の研究者たちは、COVID-19を引き起こすウイルスを研究しており、彼らの研究は、動物から人への飛躍を可能にする方法に新たな光を投げかけています。

センザンコウのウイルスの遺伝子の必須断片を交換することにより、SARS-CoV-2はその動きをすることが可能になったと研究者らは結論付けました。

この種から種への感染は、ウイルスの変異により、鍵穴に鍵をかけるように、人間の細胞への付着が可能になったために起こったと、研究の共著者であるデュークの医学教授のフェン・ガオ博士は説明します。

「コウモリからジャコウネコに移行した以前のSARS、またはコウモリからヒトコブラクダ、さらにはヒトに移行したMERSと非常によく似ていますが、このパンデミックを引き起こしたコロナウイルスの祖先は、遺伝物質の進化的変化を受け、最終的にはヒトに感染することを可能にしました。」

とガオ博士は述べました。

ただし、彼らの新しい研究でサンプリングを行ったセンザンコウのコロナウイルスは、SARS-CoV-2とはあまりにも類似していないため、ヒトに感染した可能性はありません。

そのため、センザンコウやコウモリではなく、いくつかの中間種がSARS-CoV-2が人の細胞に付着して、感染する能力を取得する過程に関与している可能性があります。

新型コロナウイルスは、その外皮に特別な構造を使用して、人間の呼吸器系細胞や腸管細胞に付着すると研究者は説明しました。

その部位は感染したコウモリの部位とは異なっていたため、コウモリはパンデミックの原因ではなかったと彼らは述べました。

ロスアラモス国立研究所のスタッフ科学者で、共同研究者でもあるエレナ・ジョルジ氏は次のように付け加えています。

「人々はすでに私たちの論文で議論しているセンザンコウからサンプリングされたコロナウイルス配列を見てきました。」

「しかし、科学界は、彼らがSARS-CoV-2の進化に役割を果たすかどうかでまだ分かれています。」

SARS-CoV-2は一種の混合株のようで、センザンコウまたはコウモリのいずれかから分離された株の中間のどこかにあると研究者らは述べました。

「私たちの研究では、SARS-CoV-2には、コウモリとセンザンコウコロナウイルスの間の遺伝物質が人間に移行する能力を獲得する前に入れ替えられたということを含め、豊かな進化の歴史があることを実証しました。」とジョルジ氏は述べました。

そのような「移行」とそれが引き起こすかもしれない「パンデミック」は、将来、抑制することができる可能性があることを研究者らは強調しています。

「SARS-CoV-2の直接的な貯蔵が依然として求められている一方で、1つ明らかなことがあります。それは野生動物との直接的な人間の接触を減らすか排除することは、将来の、新しいコロナウイルスの『人畜共通感染症』を防ぐために重要です。」

と彼らは生鮮品市場についても含めて結論付けました。

この報告は、5月29日のサイエンスアドバンス誌に掲載されました。

 

【以下のリンクより引用】

Pangolins, Bats or What? New Coronavirus' Path to Humans Still Unclear

HealthDay