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ゼルヤンツは帯状ヘルペスの危険性があるもののUC(潰瘍性大腸炎)治療に安全

  臨床消化器病学および肝臓病学で発表された世界的な臨床試験からの4年以上のデータに基づくと、ヤヌスキナーゼ阻害剤であるゼルヤンツは、中等度から重度の潰瘍性大腸炎患者の治療に安全であることが示されました。 

カリフォルニア大学サンディエゴ校の消化器部門のウィリアム・J.・サボーン博士と彼の研究チームは、UCにおける薬剤(トファシチニブ、ファイザー)の安全性プロファイルが、関節リウマチに使用された場合に帯状ヘルペスの発生率が高いことを除いて、一般的に抗TNF療法の効果を反映していると発表しています。

「他の疾患集団において、トファシチニブでは、以前、帯状疱疹の増加が観察されています。 UCの継続治療コホートでは、[帯状ヘルペス(帯状疱疹)]のリスクと用量因果関係が示されました。」と彼らは記しています。  
「ほとんどの帯状疱疹の発現は、1つまたは2つの皮膚病変が関与している場合に限定され、永久的に中止する必要はありませんでした。
この薬物の安全性プロファイルを調べるため、研究者らはプラセボまたはトファシチニブ(5mgまたは10mg)を1日2回投与した患者のデータを分析しました。
彼らは、3つのコホート (フェーズ2、フェーズ3、オープンラベル、または長期延長試験、n = 1,157)と、寛解導入療法(フェーズ2またはフェーズ3、誘導試験; n = 1,220)に基づいてデータを評価しました。
そして、ヘルペスを発現した年間100人の患者の確定罹患率を決定しました。

研究者らは、1日2回5mgのトファシチニブを投与された患者のうち、帯状ヘルペスの発生率が数値的に高い(発症率[IR] = 2.1; 95%CI、0.4-6)こと、プラセボ(IR = 1; 95%CI、0-5.4)と比較して、1日2回10mgのトファシチニブを受けた患者が統計学的に高い発症率(IR = 6.6; 95%CI、3.2-12.2)であったことを見出しました。

コホート全体で、研究者らは、リウマチ様関節炎の治療のためのトファシチニブの使用も含めて、抗TNF薬で見られた有害事象と類似の割合を見出しました。
「UC臨床開発プログラムにおけるトファシチニブの安全性プロファイルは管理可能でした。」とサボーン博士らは記しています。 

UC患者のトファシチニブでの治療は、[帯状疱疹]の用量依存リスクに関連していました。
慢性関節リウマチにおける以前のトファシチニブの結果と比較して、新規または予想外の安全性シグナルは同定されませんでした。
これらの安全性についての知見は、中程度から重度のUC患者においてのトファシチニブ5mgおよび10mg(1日2回)の長期使用が可能であることを支持しています。 

【以下のウェブサイトより引用】
https://www.healio.com/gastroenterology/inflammatory-bowel-disease/news/online/%7B0e0c38d0-eb52-4f05... -zoster-risk