ゾニサミドが、ミオクローヌス・ジストニア症候群の運動症状を緩和
無作為化クロスオーバー試験では、ゾニサミドが大幅にミオクローヌスジストニア症候群の成人の運動症状に関連する障害を改善することが示されています。
フランス パリにあるサルペトリエール病院のマリービダルハット博士と共同研究者達は、ミオクローヌスジストニア症候群は非常にまれな疾患であり、最初の治療試験での調整はこの設定で実施されるべきだと強調しています。
この試験では、ランダムに、ベンズイソキサゾール誘導体のゾニサミド(最大300 mg /日)またはプラセボを服用するように割り当てられたミオクローヌスジストニア症候群の23人の患者について、最高許容用量で3週間、続けて、6週間を用量漸増期間としました。そして5週間の休薬期間の後、患者は、他の治療に切り替えました。
UMRS(統一ミオクローヌス評価尺度)のセクション4においての28点のベースラインからのミオクローヌス動作障害の重篤度はプラセボ期間に比べてゾニサミド治療期間中の5点の中央値によって改善されました。
そして、UMRSのセクション5においてはミオクローヌス関連の機能的障害は7点のベースラインから、プラセボに対するゾニサミドの相対的で重要な2ポイントが改善され、これらの違いの両方は統計的に有意なものでした。
患者はまたバークファンマースデンジストニア評価尺度上では、ジストニアが3ポイントと大幅に改善され、ゾニサミドとプラセボの評価治療では、関連障害は影響を受けませんでした。
神経学の研究者は次のように記述しています。
「ゾニサミドは、このように軽度から中程度のミオクローヌスジストニア症候群の患者に対する治療選択肢として、また拒否または深部脳刺激の対象とならない重篤な形態を持つ患者のために考慮することができます。」
有害事象は、ゾニサミドの治療期間中に患者の83%に報告され、プラセボ治療期間中では、患者の74%に報告されました。
無力症は、プラセボ対ゾニサミドの比較段階で、65%対17%とより一般的でした。
研究者らは、患者が唯一、彼らの研究でのみ、9週間の治療を受け、長期的なメリットと安全性プロファイルを残したことを強調しました。
そして、彼らは、ミオクローヌスジストニア症候は、通常、10歳前に発病するため、てんかんにおける研究で、ゾニサミドがこの年齢群で耐性であることを示していることを考慮すると小児患者に対するゾニサミドの使用を検討する必要があると追記しています。
(記事元)http://www.news-medical.net/news/20160412/Zonisamide-relieves-myoclonus-dystonia-motor-symptoms.aspx