電話: (050) 5806 4417

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / ダイエットのために朝食を食べるのは重要?

ダイエットのために朝食を食べるのは重要?

新しい研究では、朝食を食べることが減量に役立つ可能性があることを示す証拠はないことを示しています。
毎日、世界中の人々が食卓に座り、多くの人が「朝食がその日の最も重要な食事」と思っています。

朝食の伝統はさまざまです。
アメリカとイギリスの朝食は卵とベーコンを好みますが、イタリアやフランスではクロワッサンが好まれます。
朝食に何を選ぶかにかかわらず、多くの人はこの食事をその日の重要な部分と見なしています。
これは、朝食が一日の始まりに必要な栄養素とエネルギーを体に提供するからです。 そうは言っても、健康における朝食の役割についての議論は何年も続いています。  

朝食神話のはじまり
ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(イギリス医師会雑誌)に発表された新しい研究は朝食を食べることが、体重の減少のためには良いという考え、または、朝食をとばすことが反対の効果があるという考えを支持する証拠を見出せませんでした。
以前のいくつかの研究では、朝食を食べることが人の健康体重を維持するのを助けるかもしれないということを示唆していました。
例えば、日本の研究者チームは、朝食をとばすことは就寝後3時間以内に夕食を食べるよりも肥満とより強く関連していることを発見しました。
しかしながら、研究には限界があり、我々はこれらの発見を慎重に解釈するべきと考えます。
例えば、研究者達は人々が朝食に消費した食品の種類を考慮には入れていませんでした。 個々の生活様式および食べ物の選択は体重管理において重要な役割を果たします。 朝食と体重の変化との関連についてさらに調べるために、オーストラリアのメルボルンにあるモナッシュ大学の研究者チームは、過去28年間の13件のランダム化比較試験(主に米国と英国で実施)を分析しました。
  調査結果は2つの神話の正体を暴くものでした。 第一に、朝食を食べることはカロリーを効率的に燃焼し、一日の後半の過食を予防し体重減少を助ける可能性を示唆する証拠は見つかりませんでした。 第二に、朝食をとばすことと空腹感には関係がないことを発見しました。

  “万人への万能なアプローチ”ではない
研究の参加者は、体重は異なり、朝食を食べる習慣は人によりあったりなかったりでした。
研究チームは、1日の総エネルギー摂取量は、朝食を食べなかった人よりも食べた人々の方が高いことを発見しました。
また、朝食をとばした人は、平均体重で0.44キログラム(0.97ポンド)軽いことがわかりました。
いくつかの試験では、朝食を食べることまたは食べないことの影響、および体重の変化に焦点を当てています。
その他の点では、朝食が毎日のエネルギー摂取量に与える影響に注目しました。 研究の質が様々であることを考えると、研究の著者らは我々がその結果を慎重に解釈するべきであると警告しています。
いくつかの制限にもかかわらず、研究著者らは、これまでに行われたすべての研究によって集められた証拠は、体重減少のための「良い戦略」として朝食を食べるということを含む、成人の食事療法は支持しないと説明しています。
そして、著者らは次のように結論しています。
「朝食を定期的に食べることは他の重要な効果をもたらす可能性がありますが、それは反対の効果をもたらす可能性もあるため、大人の体重減少を目的として朝食を推薦する場合には注意が必要です。」
この研究に関連した意見として、英国のキングスカレッジロンドンで遺伝疫学の教授を務めているティム・スペクター博士は、私たち全員が独自の新陳代謝を行っているため、朝食を食べたり飛ばしたりすることの影響は個人により異なると述べています。
「誰にでも当てはまるというわけではありません。誤った情報でいっぱいになった規範的な食事のガイドラインに従うことは逆効果となることがあり、重要な健康に関するメッセージを損なうのです。」
「もっともガイドラインが変更されるのを待っている間に、個人的に朝食を飛ばして、自身の個人的な実験を試みることに害はありませんが。」
とスペクター博士は締めくくりました。  

【以下のウェブサイトより引用】 
https://www.medicalnewstoday.com/articles/324376.php