ダパグリフロジンは心血管での死亡と入院リスクを減らす
第3相DAPA-HF試験の結果によると、ダパグリフロジンは駆出率が低下した拡張不全(HFrEF)の患者の標準治療に追加すると、心血管死または 心不全の悪化のリスクを大幅に低減しました。
DAPA-HF(ダパグリフロジンおよび心不全の有害転帰の予防)研究では、2型糖尿病の有無にかかわらず、心不全での駆出率が低い患者(LVEF≤40%)において、標準治療に加えて、ダパグリフロジン10mgまたはプラセボを投与するために無作為化に割り当てられました。
主要な複合結果は、心血管による死亡または入院の発生、または心不全による緊急医療機関への訪問までの時間でした。
試験の結果は、プラセボと比較した場合でナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤であるダパグリフロジンによる治療が心血管死または 心不全の悪化での統計的に有意、かつ臨床的に意味のある減少と関連しており、主要エンドポイントが満たされたことを示しました。
さらに、ダパグリフロジンの安全性プロファイルは、以前の試験で見られたものと一致することがわかりました。
アストラゼネカ社は、プレスリリースで、DAPA-HFからの追加データが今後の医療会議で共有されることを伝えています。
「DAPA-HF試験により、ダパグリフロジンはそのクラスで初めて、標準治療に加えて、2型糖尿病の有無にかかわらず心不全患者の治療においての有効性と安全性をデータで実証しました。」
と同社のバイオ医薬品研究開発担当の責任者であるメネ・パンガロス氏は述べました。
「できるだけ早くDAPA-HFの結果を保健当局と話し合いたいと思います。」
ダパグリフロジン(フォシーガ, Farxiga)は現在、2型糖尿病の成人の血糖管理を改善するための食事と運動の補助剤として承認されています。
【以下のウェブサイトより引用】
Dapagliflozin Reduces Risk of CV Death, Hospital Admission in Heart Failure Trial
MPR The Right Dose of Information