電話: (050) 5806 4417

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / テストステロン療法は心臓に悪いのか?

テストステロン療法は心臓に悪いのか?

2019年7月23日(HealthDay News) - テストステロンを服用することが年配の男性にとっては良いと思われがちですが、新しい研究では治療が心臓にとってはあまりよくないかもしれないということが示唆されています。

この治療を行った男性は、最初の数年間で心臓発作や脳卒中のリスクがわずかに増加していることが研究で示されました。

「我々の調査結果は、テストステロン療法の使用が、最初の2年間での使用中に、脳卒中、TIA (一過性脳虚血性発作)または心停止のリスク増加と関連していたことを示しています。」

と、研究著者であるクリステル・ルノー博士は述べました。

彼女はカナダ・モントリオールにあるマギル大学の疫学、生物統計学、産業保健学科、および神経内科および脳神経外科に所属しています。

「中程度に低下している天然テストステロンレベルの老化が健康な男性を効果的に治療するための『テストステロン療法』の長期的な臨床的有益性に関しての証拠は限られています。」

とルノー博士は述べました。

「私たちは、臨床医が処方を検討する際には、慎重に進め、最初に潜在的な利益とリスクの両方について患者へ説明するように強く推奨します。」

研究チームは、年齢に関連しテストステロンレベルが低い45歳以上の約15,400人のイギリス人男性からのデータを分析しました。

テストステロン補充療法を受けた人は、治療を受けなかった人よりも心臓発作、脳卒中、またはTIAなどの心血管疾患のリスクが21%高いことがわかりました。そのリスクの増加は128以上の心血管疾患を引き起こしました。

 

しかし、American Journal of Medicine誌に最近発表された研究によると、2年間のテストステロン治療の後、そのリスクの増加は減少に転じました。

この研究の知見を確認するためには、さらなる研究が行われるべきであるとルノー博士は勧めています。

「テストステロン療法の潜在的な心血管リスクは、高齢男性の間で認識され、期待される効果と比較検討されるべきです。」

低テストステロンの報告率は横ばいですが、テストステロン補充療法の処方は過去20年間で急増しています。

テストステロン補充療法は、疲労や性機能のわずかな低下などを含んだ老化の一般的な症状を治療するための処方が益々増えるでしょう。

他の研究結果のひとつは、過去の使用はリスクの増加と関連していましたが、現在は、あらゆる原因による死亡リスクの低下に関連しています。

テストステロン補充療法が死亡の危険性を減らすかもしれないことを示唆している一方で、それはまた、医師が健康状態が低下している男性の治療を中止したためかもしれない、と研究者らは指摘しました。

 

【以下のウェブサイトより引用】

Testosterone Therapy May Threaten the Heart