テロメアの長さが示す：ビタミンDとオメガ3が良好な心臓と長寿をもたらす

テロメアの長さが、心臓の健康と長寿の窓のように見えるのか、科学者はビタミンDとオメガ3サプリメントが本当にこの両方に効果があるのかどうかを調べています。

オーガスタのジョージア医科大学の予防研究所の遺伝学者で心臓専門医のヤンビン・ドン博士は、多くの人々が毎日これらのサプリメントを摂取して、心臓を守り、老化を遅らせることができると述べました。

GPIの分子遺伝学者、ゾウ　ハイドン博士によると、テロメアは細胞内の染色体のいずれかの末端に存在し、負傷や感染に対する緩衝液として本質的に機能します。
年齢とともに、テロメアは短くなり、私たちの細胞と体は病気の影響を受けやすくなります。例えば、短いテロメアは、骨粗鬆症、心不全、癌、高血圧および認知症を含む広範囲の状態に関連しているとゾウ博士は述べました。

体内で自然発生する酵素テロメラーゼはテロメアの厚さを増やすことができますが、年齢とともに、その活性レベルは低下します。

国立衛生研究所からの250万ドルの助成金により、ビタミンD、オメガ3サプリメントの摂取が、より若々しいテロメアとより良い健康を維持するのに役立つかどうかを明確にする研究に役立ちます。

MCGの科学者は、白血球と呼ばれる白血球のテロメアを詳細に調べるために洗練された技術を駆使しています。白血球は、疫学研究において、長寿と心血管の健康に一貫して関連しています。

彼らは、ビタミン DおよびオメガA-3のトライアル、または50歳以上の男性および55歳以上の女性のサプリメントの影響を調べているVITALでの参加者において、これらの染色体バッファーを調べています。
NIHが資金を提供した研究は、ハーバード大学医学部の関連学科であるブリガム・アンド・ウィルス病院の研究者によって行われています。
ボストンの研究者は、5年間、全国で約2万6000人の参加者を追跡調査しており、一つ、または両方のサプリメントを服用している人々の癌、心臓病、脳卒中のリスクを軽減するかどうかを、これらの症状の既往歴がなく、また、サプリメントを服用していない患者と比較し確認しています。

この巨大なグループは、病院や医学学校の近くに住んでいる1,054人の参加者のコホートであり、そこに研究者やMCGの研究者が密接に従っています。ドン博士やゾウ博士、およびそれらの共同研究者はベースライン時だけでなく研究の2年目、および4年目にもテロメアの長さ、炎症因子および心血管系の他の指標のレベルがどう変化するのかを見るために、これらの参加者の血液サンプルを調べました。
より一般的には骨の健康に関連していますが、ビタミンDの受容体はあらゆる種類の免疫細胞やその他の細胞タイプにも存在し、ビタミンは炎症のレベルを上下に変えます。
実際に、動物実験では、ビタミンD受容体の能力が免疫系のマスターレギュレーターであることが示されているとドン博士は述べました。

心臓血管の問題から癌に至るまで、多くの種類の疾患が舞台になっています。「高齢化もまた炎症過程の一部です。」とドン博士は述べています。
「年を取るにつれ、炎症のレベルは高くなります。テロメアは慢性的な炎症が顕著に短く、テロメアが縮小するにつれて炎症レベルが上昇する傾向があります。」

しかし、ビタミンDとオメガ3のサプリメントがテロメアに実際に何をするのかについての証拠はほとんどなく、その点では矛盾しています。
いくつかの小規模な研究では、彼らに肯定的な影響がないことを示唆しています。
2012年にゾウ博士、ドン博士らはビタミンDサプリメントを示した肥満のアフリカ系アメリカ人の小規模研究の結果を発表しました。
この例では、毎日ではなく毎月の大きな用量でいくつかの循環血液細胞中のテロメラーゼ活性と細胞の老化が、わずか数カ月間で改善しました。

この大規模な研究の一環として追求するもう一つの事柄は、サプリメントは、それらが充分に作用していると仮定して、より多くのテロメラーゼ酵素を作る、または、既存のテロメアをより活発にするだけで、抗うつ薬が神経伝達物質セロトニンの既存レベルをより良く利用する方法に似ています。
彼らはまた、確立された炎症マーカーのレベルについて血液を調べました。

現在、実際に人々は様々な理由で両方のサプリメントを摂取していますが、唯一の既知の基準は、骨の健康維持に必要なビタミンDの量です。
米国心臓協会などのグループでさえ、毎週2回魚を食べることを推奨していますが、心臓血管系に対してのメリットについて強力な証拠はないとドン博士は述べています。
医学研究所（IOM）によるとビタミンDの食事許容量は、骨の健康状態に基づいています。毎日、70歳までは600IU、そして71歳以上の場合は800 IUです。

ビタミンDとオメガ3の潜在的心血管効果を見るためには、大規模で長期間の研究を行うことが肝要です。
なぜなら、多くの人々が、心臓に良いかどうかの確かな証拠もなしに摂取しているからだと、ゾウ博士は述べました。
また、米国予防サービスタスクフォースとIOMは、心臓血管やがんの健康のための日常的にビタミンDスクリーニングを推奨するのにはデータが不十分であると述べています。
食物基準摂取量に関するIOM報告書では、ビタミンDの心臓血管影響に関する無作為化された臨床試験が求められています。しかし、多くの人々がすでにそれを摂取し、長寿と心臓の健康を念頭に置いています。

偶然、年齢とともに、ビタミンDの濃度は少なく皮膚が薄くなり、壊れやすくなり、効率的にビタミンDを吸収しなくなります。
ドン博士は毎日午前9時から午後2時まで、適切なビタミンDを作るために十分な日光の量を得るため、15分間は若さの為に日光を浴びるべきだと述べています。日焼け止めはこの生成を妨げてしまいます。
実際に高齢になればなるほど、太陽の光を浴びる時間を倍にする必要があるのかもしれません。彼はまた、長生きするために切磋琢磨する中で、皮膚癌を含む太陽を浴びることでの危険に関する懸念を指摘しています。

体の最大の臓器である皮膚はビタミンDを吸収し肝臓や腎臓でそれをそれぞれ、カルシジオールとカルシトリオールに変換します。
カルシジオールはカルシトリオールの前駆体であり、体内で使用できるビタミンDの一種です。
脂溶性ビタミンはごく少数の食品に天然に存在しています。
牛乳やと乳製品には強化されています。サケ、マグロ、サバのような脂肪質の魚は良い自然源です。
ニシンやイワシなどの魚のほか、ナッツや植物の種などは、オメガ3の良い供給源となる傾向があります。

VITAL試験の参加者は、オメガ3の摂取として1グラムの魚油と、または、2,000IUのビタミンDを摂取しています。

（記事元）http://medicalxpress.com/news/2016-11-length-telomeres-vitamin-d-omega-.html