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デキサメタゾン試験後の注意警告:WHOブリーフィング

  • 世界保健機関は6月17日にメディアブリーフィングを開催し、COVID-19コロナウイルスのパンデミックに関する最新情報を公表しました。

  • イギリスで実施された薬物試験で有望な結果が示されたことに関して、注意が促されました。

  • デキサメタゾンは、最も危険な状態にある患者の死亡率を低下させることが示されています。


WHOの事務局長のテドロス・アダノム・ゲブレイェソス氏は、イギリスで行われたRECOVERY試験で、COVID-19治療薬としてのデキサメタゾンの使用について有望な結果が出たことは喜ばしいことであると述べました。
しかし当局はまた、本薬の使用に関して注意を呼びかけています。

ステロイド薬であるこの薬は、最も深刻な症例の治療において効果的であることが示されました。
酸素吸入のみを受けていた患者の死亡率は約5分の1、人工呼吸器が必要な患者の死亡率は約3分の1に減少したと、テドロス氏は説明しています。


<実施には注意が必要>

WHOの緊急事態プログラムのエグゼクティブディレクターを務めるマイケル・ライアン氏も、この結果を歓迎しました。
「素晴らしいニュース」だと彼は述べ、こう続けました。
「しかし、これは臨床面において結果の一部でしかありません。」

同氏はまた、この薬は医療従事者の監督下でのみ使用され、予防策には使用されないようにすることが不可欠であると注意を呼びかけました。
「ウイルス自体を治療する訳ではありません。」と、彼は説明しています。
この薬は、重症患者のためにとっておくことが大切です。

彼の言葉は臨床治療の責任者であるジャネット・ディアス氏によって引用され、本薬は軽度の患者への効果は示されていないことを繰り返し伝えました。

同様に、例えば適切な用量や診断方法、トレーニング等に関する臨床的な推奨事項を急いで更新すべきではないと、ライアン氏は警告しました。
「私たちには依然としてデータを確認し、必要に応じて臨床ガイドラインを調節し、この薬の入手や利用について、可能な限り最も適切な方法で各国をサポートする必要があります。」

同氏は、これは大きな発見であるものの、まだ1つの研究から得られた予備的なデータに過ぎないと述べました。


<その他の疾患を忘れてはいけない>

テドロス氏はまた、COVID-19は世界で最も脆弱なコミュニティが直面している脅威の1つにすぎず、必須サービスは継続していくことを求めました。

「COVID-19は世界に大混乱をもたらしました。特に“顧みられない熱帯病プログラム(NTDs)”に深刻な影響が出ています。」と、顧みられない熱帯病抑制部門のディレクターを務めるメレセール・ヌリ・マレセラ氏は説明しています。

影響はアフリカで特に強く、大陸全体で予定されていた大量薬物投与プログラムが中止されました。
当局は、将来を見据え、このプラグラムをより効率的に、各々の安全を確保しながら実施する方法を検討していると、彼女は付け加えました。

出典 2020年6月17日更新 Health essentials『CDC Says You Should Bring These Items When Leaving The House Amid Pandemic』(2020年6月18日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/why-are-my-allergies-so-bad-this-season/